これは『無期迷途』のタイトル画面で流れてるんじゃないかというくらいハマっている、BUCK-TICKの『SEXY STREAM LINER』。
アルバム『SEXY STREAM LINER』や『Mona Lisa OVERDRIVE』がハマってるゲームだと前に書いたが、新規のイベントだと『或いはアナーキー』辺りな香りまで帯びてきた。つーことで私の趣味の赴くままに、“無期迷途のキャラ達を好き勝手に上げて好き勝手にイメソンつけていく”、自由ニオ庭デ遊ビマショウ──。
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ヘカテー
[ ※犯行データ削除 ]
新人「局長」が最初に運命的な出会いを果たした、監獄の地下深くに幽閉されていたコンビクト(異能力者)。初登場シーンではまるでミュウツー登場のように禍々しく現れたがその後の立ち位置は概ねピカチュウ。
彼女は生まれながらのコンビクトとして別機関で残酷な研究を繰り返され、その後紆余曲折を経て当局に秘密収容された。その影響で寿命がもう長くないとデータには記されており、本人の感情の起伏にも乏しい。
当初は自身の唯一の「使命」──生きさせられている理由として局長を守護しようと務めるが、そんな日々の中で次第に感情を取り戻していく彼女は……。触れ方はユーザーそれぞれだが、個人的には間違いなく本作のメインヒロインかつもう一人の主人公だと思う。
戦闘では高性能なコア破壊と共に遠距離魔法攻撃を発射し、シンプルに強い。
【個人的イメソン】
BUCK-TICK 『キミガシン..ダラ』『鼓動 (2022 MIX)』 他
確実で最高の選曲だ。
ヘラ
[ 複数の集団事件への関与・再犯 ]
ヘカテーと並ぶ局長の片腕、レギュラーキャラ。模範的なシンジケートで生まれ育ち生き抜いてきたコンビクトであり、公式いわくイキるザコ。だがそんな扱いでは終わらない逞しさと口の悪さ、仲間意識の強さを持ち合わせているバッドガール。何より一貫して物語のムードメーカーであり、彼女がいなかったら本作はもっとずっと陰気で堅苦しい作品になっていただろう。……性能は、全然使ってないのでよく知りません…………。
【個人的イメソン】なんならカービィのBGMとかでもええかなとも思ったが……Pale Wavesの『You Don’t Own Me』とかでいいんじゃない? 意外と歌詞もピッタリ(多分)。
Pale Waves - You Don't Own Me - YouTube
ウェンディ
[ 数十件の傷害事件関与 ]
猟奇的な聲を上げながらチェーンソーを振り回す、絵にかいたようなヴァイオレンスガール。ではあるが、その猟奇的ムーヴはこの世界に蔓延しコンビクト発現の源である『狂瞳病』の症状。素の状態での応対などを見ると元はけっこう真面目だったのではないかという様子が窺える。収監服立ち絵も一番きちんと着てるな。
彼女のそういった素顔や殺されていった「家族」の話、彼女が自前で作った家族の墓石が置いてある「家」を守ろうとするシーンは、多くのユーザーにこのゲームのシナリオイメージを決定づけたのではないだろうか。「だけどウェンディ、あなたはもうみんなを見送った。あなたの葬式は誰が挙げてくれるんだ?」
性能はぼちぼちな近距離キャラだが、必殺で発動する多方位攻撃が思わぬところで力になったりする。
【個人的イメソン】
The Birthday Massacre 『Kill The Lights』『Blue』
"Blue" The Birthday Massacre - YouTube
世界一TBMが似合う女かもしれん
アイン
[ 狂瞳病者の無断収容・医療における法違反容疑 ]
医者。シンジケートにおいてどこの派閥にも属さない中立の立場を堅持している病院「彼岸クリニック」の主。医者でありながら彼女も『狂瞳病』に蝕まれており、その為に医師の魂である手腕も切断し、それでも尚シンジケートの病院医を務めている。
短気ですぐ物を壊す。本人は不摂生の塊。そして邪魔者は自ら始末するというとんだ名医だが、それら全てが彼女の「この街そのものという病気を治す」という意思に基づいている。序盤以降出番がないがお気に入りなキャラ。
【個人的イメソン】SCHWEIN 『World’s Junk』とか
SCHWEIN - You're My Disease - YouTube
アン
[ 狂瞳病者の無断収容・遺体保存 ]
同じく「彼岸」に勤めている看護師。懸命に患者一人一人に寄り添い身を呈してでも守ろうとする、まさに掃き溜めの鶴のような白衣の天使。
……ではやはり済まなかった。上にあるような懸命な看護師で一切間違ってはいないのだが、彼女──「彼岸」は患者たちの人命を救うために非倫理的な処置を取ってでも患者たちを生きながらえさせていた。人命より優先される「倫理」なんてものがあるのか? いやそんな虫のいい話はなくてやはりその処置も何らかの歪みをもたらしているのではないか? ではその処置を否定する場合、患者たちの命は……? 彼女と共に、その答えを探してほしい。
【個人的イメソン】matryoshka 『Noctambulist』
matryoshka / Noctambulist / MUSIC VIDEO - YouTube
ノリで選んだけど聴きながら取り調べシナリオ思い出してウルッときた。
ケルシー
[ マフィア「西区軍団」参謀 ]
もう既に顔が櫻井敦司に見えてくる。シンジケートの派閥で最大勢力を誇るマフィア・通称「軍団」のNo.2であり、参謀。残念ながら非プレイアブルの男性キャラ。
「軍団」のトップ・ゾーヤを信頼しており、またコンビクトの妹が団員に所属している。当初は局長らを一切信用しておらず事が終わったら始末しようともしていたが、ゾーヤや妹が局長たちと手を合わせるなかで彼も一応協力的になった。
出来る男だが生来の皮肉っぽい態度や物言いはずっと健在で、むしろ仲間になりきらずにそのライン──油断ならなさをキープしていたのが彼の魅力だったのではないかとも思う。
【個人的イメソン】櫻井敦司 『Fantasy(cubic orange mix)』
SMELL歌って軍団の爆笑を買ってもええぞ。
デーモン
[ 予備議長殺害容疑、複数の市議会幹部襲撃、他 ]
仲間になる男キャラ。出オチのような取り調べイラストを持つ凶悪な連続殺人犯。
その真相は取り調べエピソードの中でもあまりに壮絶な復讐と無念のお話。謀られ死なせ殺め差別され、更には現在進行形で伝えられる最悪の真実。最早刑にかけられることすら出来ず、後はただひたすら何かを失い続けるばかり──。
凄惨な物語が悲しく響くが、一方ゲーム的には最強のディフェンダーとして重要路を塞いでくれる印象が一番強い。デーモン、間違いなく君の居場所はここにある。
あと最近ツイッター動画ではダンスを無茶振りされるもバッチリ披露していた。デーモン、いろんな意味で生き続けろよ。
【個人的イメソン】N.I.Nの『Hurt』とか、ああいうのじゃないすかね
イグニ
[ ニューシティ連続放火事件 ]
幼少期に発火能力のコンビクトとして発現。両親は自分の店を持っているシェフだったが、火災事件を経て店を一度畳まざるをえなくなった。
その後も両親は娘がコンビクトであることを隠しながら、家を転々、苦しくも家族の揃った生活を続けることを選ぶ。イグニもまたあまり主体的な活動をしないようにしていたが、ブログなら自分でもやっていけるかなと開始し次第に人気ブロガーに。しかしそこでも野次馬の横槍が彼女に降りかかり、発火事件を起こしてしまう。その後、彼女は自らコンビクトとして自首をして収監された。「自分は両親にとって厄介者でしかなかった」と彼女は言うが……。
本作の「逮捕者」の中でも1,2を争うまるで罪のないような子。またブロガー、お菓子作り趣味、食レポ趣味、妙にアイドルっぽい容姿とやたらバラエティ属性が備わっているので、そちら方面でも活躍を期待したい。
【個人的イメソン】
dropz 『To watch me crawl(Transparer Remix)』
L'Arc~en~Ciel 『Pieces(ark mix)』
L'Arc~en~Ciel「Pieces」-Music Clip- - YouTube
NOX
[ 内海療養所虐殺事件 ]
都市伝説と化した「死神」。それは突如現れてはそこにいる者の魂を狩っていくのだという。とある奇病を抱えた少女の死とともにコンビクト化が発現し、身体は生命活動を止めているもののコンビクトとして「生きて」いるらしい。ちょっとよく分からない。
意思があるようなイメージがほぼなく、また元の少女の面影も感じられないが、交流を深めていくと意外な一面が垣間見れるようになる。個人的にはブギーポップを思い出すなあとか思う。
性能面ではやはりというかすこぶるな攻撃性能持ちなので非常に助かっています。必殺技モードの気持ちいいことよ。
【個人的イメソン】
World's end girlfriend 『Plein Soleil』
World's end girlfriend 『Girl』(主にコンビクト化前)
BUCK-TICK 『零式13型「愛」』
我ながら結構大盤振る舞いな選曲やな(??)
ナチャ
[ 酔夢による関係者複数失踪事件 ]
前イベントでの主要キャラ。アンダーグラウンドで活躍している蛇使いのパフォーマンサー。大量の人々を夢の世界に閉じ込め、それぞれの抱えている「幸せ」から帰ってこれなくしようとした。その理由は、或いは彼女自身が思い描く「幸せ」とは──。
孤児としてニューシティの一家に引き取られ、その家でペットの蛇以下の扱いを受けていたという過去がある。なおその家族は全員謎の死を遂げており、同じ頃に彼女とペットの蛇は行方不明となっていた。
デザインがとても好みで一目惚れした。そういやむかし保育園の動物園遠足だったかで他の動物放っぽいて蛇ばっか見てたよなお前……。
【個人的イメソン】
BUCK-TICK 『メランコリア』『形而上 流星 -metaform-』
『WHO'S CLOWN?』
Buck-Tick - メランコリア (Melancholia) - YouTube
これは販売コーナーくらいでしか出番がないけどわりと好きなフェイさん。まあ上げだしたらキリがないので、今回はこのくらいで。
以前「無期迷途らしいプレイリスト」を組んだ時はこの曲は入れなかったのだが、こう改めて見返すと本作もなんだかんだ「怪異と人の業を巡る幻想奇譚モノ」とも見れるなあと思い。本作のそんな側面をフィーチャーするイメージも込めて、最後はこの曲で。
それぞれの悪夢に、明けの仄かな空色を想う。
BUCK-TICKにはバンパイア的ホラーファンタジーよりもこういうサイコドラマっぽい作品タイアップで本領を発揮してほしいなあ、とか思ったりもします。
あとマーキュリー時代からの『202X MIX』出してほしい……一番化けそうじゃん。
続.