うーん、流石だなあ〜って。
大幅なメンバーチェンジなどがあってから様子見というか、どうなっていくのかなと遠巻きに見ている形になっていましたけれど、「流石だな」に尽きます。一年以上現メンバーで地盤を固め続けていた姿勢にも納得。
シューゲイザーという音楽ジャンルを標榜しつつ登場してきたグループで、当然今作にもそういう音が全編に渦巻いているのですが、良い意味でそのジャンルに束縛されないアルバムや音楽になりきったんじゃないかと思いました。外付けっぽいジャンル区分ではなく独自な「RAYの音楽」がもう完璧に仕上がっているというか。
菅さんはじめ作曲陣を調べようと見てみたら結構に錚々たる面子。ノベンバマツモト参加しとるやん。
……あとは1ミリも名誉じゃないけど、私の「全然V系じゃないけど私がV系的なものに求めるのはこういうのですゾーン」のど真ん中にくい込んでくる感じというか (笑)。いやそれはV系云々などというよりもずっと核心的な、“かつてLUNA SEAやラルク、或いはPlastic Treeのアルバムを集めていた時のようなときめき” というかな。「キャッチーでアンニュイだけどキレッキレなサウンドが鳴ってて、美しく叙情的でありつつもけたたましくかつ多彩で、次の曲次の曲が楽しみになる」、そんな感じ(BUCK-TICKは、まとめ買いみたいな揃え方をしちゃったからかそういう楽しみ方はあまり出来なかった気がする……)。
RAYのアルバムには一作目に出会った時からずっとそういう “ときめき” があったと思います。これからも楽しみにしています。
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他所の話題。東京酒吐座も再録盤出すのか。
【Release Info.】
— Tokyo Shoegazer / 東京酒吐座 (@h_hellrec) 2023年10月12日
2023年12月15日発売
turnaround(10th Anniversary Re-Recording)https://t.co/pylp1xgbdF#tokyoshoegazer#東京酒吐座
↓ pic.twitter.com/Lrm5wNShFh
ふと「現在のトリップホップ」と言えるものをなんにも触れてないな、そもそもそれってどんな感じなんだ? と思って色々覗いていたら、a.s.oという海外のユニットを見かけました。
王道。目茶苦茶気持ち良いですね。
一応、トリップホップは基本的に好きで、かつて真面目に音ゲーアプリゲームをやってた頃は「ほぼ全曲トリップホップみたいな音楽ゲームコンテンツ出ねえかな」とずっと思いながらやってた(その時点で全然真面目じゃないだろ)というくらいには好きなのです。いや、じゃあ何知ってんだと言われてもご丁寧にマッシヴとかポーティスとかビョークくらいなんですけどね……。あと一時代のBUCK-TICKと、INORANソロと、藤井麻輝と、うん。
「トリップホップ」というジャンルを認知したのはINORANの『想』からでした。しかしMonsoon Baby、名曲すぎる。
やっぱり無期迷途には合ってるトリップホップ。というかこのゲームの作中BGM自体が大体そんな感じなんだが。
無期迷途のBGMと言えば丁度今やってるイベントでクラシックの『ジムノペディ』が使われていて、「考えてみればこの辺のピアノクラシック曲とトリップホップの手触り感ってなんとなく近いかも」などとも思い、改めてぽつぽつ聴いてみたりしています。
諸作品への愛敬を感じない音楽語りみたいなものに辟易としてきて、だったら音数や旋律を極力なくした古典音楽の方でも確かめていたい気分というのもあります。あゝ最先端の波に乗る金魚、誰よりも先に行き着く先の
大切な音楽を大切にしていきたいですね。
追記 Hope you get better soon. We love you.