うーん、必聴です。傑作です。
まだインタビュー記事等諸々は開けていないです。
先行シングル2曲、騙しにきていたのでは……?
『No.0』と『ABRACADABRA』を経過した “何か” というか。とってもBUCK-TICKらしいんだけど歴代のどのアルバムとも全然被ってないというか（23枚目にして！）。
BUCK-TICKサウンドの極意ってダークさやデジタルの切れ味やとありつつも、また一つには “浮遊感・揺落感” だよなとか。
『No.0』がロードムービーのようなダイナミックさだったならこちらは小説のように誰かの言葉が遺してあるかのようだというか。
改めて「灰は灰に」みたいな言葉がアルバム通して似合っているというか。
曲やサウンドは言わずもがなである上で、今作は歌詞の強さがリードしている部分も一枚通して強いなというか。
仄暗いノイズ・エレクトロ・バンドサウンドと櫻井敦司の今世への祈りや憂いが美しく混ざりあって舞っているような。
ああ、歌詞カード追いながら聴いたら『太陽とイカロス』が第一弾シングルだったことに妙な納得が湧いたり。イカロスは異空を舞う。
ふと、他国のリスナーに届いたならこれは一体どういう音楽・アルバムに受け取られるのだろうと思ったり。東洋のダーク・デジタル・統一感あるんだかないんだか分からない・寓話歌謡……?
とりあえずファーストインプレッションでのお気に入り曲は、『SCARECROW』が趣味どストレートで、『さよならシェルター』に改めて泣いて、『ヒズミ』に戦慄して、『名も無きわたし』が情景的で、それ以外の曲もどれも良いです。そして、そうそう他所じゃ聴けないものに触れた気がします。
傑作です（大事なことなので）。
さあ falling down！
