Playlist - 2022.3

 

零式13型「愛」

零式13型「愛」

 

 

最近流してるBUCK-TICKマイプレイリスト2組

一曲一曲綴ろうかと思ったが、まとまった時間もないし全部書くメンタルが持続できないのでやめた。

 

 

……

 

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・『零式13型「愛」』 「BUCK-TICKのゴシックナンバーでイチオシのものは?」と言われたら、自分からはこの曲を推す。重く暗く壮大でサイエンスフィクションな胎内大宇宙。「処刑台を上っていく」みたいな脳内イメージもあったり。No.0のはじまり。

・アイコノを持ってきたのは、驚異、破壊、無機質による無化、ひたすらな真実、とか。兵器的。

・『Moon さよならを教えて』 別れを示唆する歌なんだと思っている。あえて例えるなら『Long  Distance Call』の逆の立場、今生の別れを伝える母の想いだったり。

・サブスクや配信ダウンロードじゃコーラン逆再生は聴けないんだなあ ほしの

・アルバム『極東I LOVE YOU』における『Long Distance Call』→『極東より愛を込めて』の流れ、全BUCK-TICKアルバム曲順の中で最も熱い。心が壊れてく  誰かを傷つけにいく  止まらない 止まらない

・『Ash−ra』の歌詞の一部は「津山事件」(またはそれをモデルにした『八つ墓村』)をモチーフにしてるのかなあとか。勝手な推測だけど。「俺は生きる 阿修羅の森に 逃げて逃げまくるさ お前に逢うために あなただけを愛していた そして憎んでる 深く」。まさに殺シノ調べ。

 


BUCK-TICK - Guernica no Yoruゲルニカの夜 「Türkçe Alt Yazılı」 - YouTube


BUCK TICK 極東より愛を込めて - YouTube

 

・自作リストで『JUPITER』&『さくら』をラストに持ってきたのは初めてじゃないかと思う。多分、ひたすら悲しい哀悼の時間だから。「ここで終わりじゃないよ」という意味合いも持たせてたり。

 

 

 

 

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・『Loop』を持ってきたのは……気が沈むこともあるので(笑)  それに尽きる。半インスト枠だけど、毎回ベストに入れてくれてもいいというくらいにはお気に入りのトラック。

・『月世界』 櫻井さんが急性腹膜炎で入院していた時に見た情景を書いたとかなんとか。誰かの苦しみや混迷もアンビエントが包み込む。

・2組目のプレイリストはより “個人” らしさ、人の色がするものでまとめたいなと思って。『LOVE ME』はそこにおけるメインテーマみたいな感覚。人間み、出来たての傷口、誰かの一生、そんなイメージ。

・『RAZZLE DAZZLE』と言えば『BOLERO』。なんか、あのアルバムを一曲で象徴してるものといえば、みたいな。隠れきれていない名曲。

・『凍える』 本当良い曲だなあ(シンプル)。曲、音、詩、どれをとってもBUCK-TICKだなー!ってカンジ。

 

・アルバム『TABOO』のラストに聴く『JUST ONE MORE KISS』は、死亡エンドもののラストに流れるメインテーマのような趣がある(なのであそこに入れて正解だったと断固言い張っている)。BUCK-TICKはこの時既に愛と死のバンドに向かっていっていた。年季が入った近年こそ曲世界に奏者が追いついたという感触もある最初期代表曲。

・『愛の葬列』 最初は1組目側かな? と思ったがやっぱこっちだなってなった。愛の葬列なので。

・『愛の葬列』→『忘却』の流れ……めっちゃええな。

・もはやアンセムのような立ち位置の『鼓動』


BUCK-TICK / 「鼓動」ミュージックビデオ - YouTube

改めてだが、不仲や早期解散がある種の正義のようですらあった時代にこのMV。もうこの頃からBUCK-TICKは無敵で一生涯のバンドになってたんじゃないかなあとか。いや大激動のバンド状況を惡の華〜狂った太陽で乗り越えた時からずっと。

・「ある日蝶蝶になって  ある日海をゆく ある日君と出会って  ある日愛を知る」「ある日魚になって  ある日空をゆく ある日夢が終って  ある日目を閉じる」 「小さな小さな君は  やがて空になり 大きな大きな愛で  僕を包むよ」

・『MISS TAKE』……10年前かー。『エリーゼのために』で世に溢れていた応援ソングを一蹴した今井さんがその次に出したテーゼ。何にもないこんな世界で 飛んでゆく 飛んでゆく。

・震災の後ずっと『ANGELIC CONVERSATION』を聴いてたというお話。強さの象徴というか、「瓦礫と翼」ってカンジというか。やっぱりこの曲なんだなあ。


Buck Tick ANGELIC CONVERSATION PV - YouTube

 

 

 

 

 

 

「僕は戦争反対ということをまず当たり前のように言いたいんです。」とは櫻井さんの言葉。それ以上に言葉の意味を語ってはいないけれど。

最近読んだ、『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著 三浦みどり訳)という本にあった一文。

 

「人間は戦争の大きさを超えている。人間のスケールが戦争を越えてしまう」

「そこでは歴史を越えたもっと強いものが支配している。わたしは視野を広げて、戦争という事実だけではなく、人が生きるとは、死ぬとはどういうことなのか、その真実を書かねばならない。」

 

櫻井さんの上の言葉と、『ゲルニカの夜』を思い出した。

人はあくまで個である。

 

 

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