聖蹟桜ヶ丘に行ったの巻


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シャニマスの聖地、耳をすませばや数多の作品の聖地、聖蹟桜ヶ丘に行きました。

 


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回るポイントはこちら様を参考に

 


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かなりアレンジされてるけど事務所はおそらくこの一角だろうとのこと。牛丼屋と日高屋に挟まれてますね……。

日高屋の方に入りました。

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摩美々の思い出のラーメン屋が日高屋だったらなんか微妙だな……まあ、もうちょい地元の味っぽいラーメン屋もあったし

 

 

 

初日は雨模様だったので、とりあえず宿に着くことを優先

 


15 I rain - YouTube

 

 

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降ってて良かった。かもしんない。

 


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お馴染みの河原。じっとりした雨草。この天気のおかげでアジェンダ283や薄桃色が生まれた理由が分かりそうな気がする。

 

 

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17時前。意外と暗い。ここから30分もすれば18時前というのが嘘みたいに真っ暗になっていた。そして朝もまた駅を歩くスーツの人々に違和感を覚えるような薄い空。

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東京ってそんな感じだっけ?  意外な一面だ。

 

 

 

日は昇り空も晴れて、いろは坂へ。

 

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耳をすませば』はそこまでしっかり憶えてるわけじゃないけど、『カントリーロード』と『風になる』は実はプレイヤーに入ってたり。コンクリートロードはやめた方がいいですゾ〜(ピーちゃん)。

さあ、坂を登って、高台へ。登った先の町並みはもうどこを切り取っても綺麗だったな。

 

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風になる - YouTube

 

 

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本当にどこを切り取っても美景に見える。これはたくさんの作品に使われるのも頷けるよな という。1日2日じゃ全然足んなかったな。

 

 

 

 

鉄塔だ。


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Today's Sky Is Clear - Parannoul - YouTube
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関係ないけどブルリフT(とアニメ)の感想として詩のことは書いておきたい。……それはまた気が向いたら



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じゃあ、桜ヶ丘公園へ行こう

 


ねごと - 空も飛べるはず [Official Music Video] -Short Ver.- - YouTube

 

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さっきから選曲がちえりーなだな(個人的見解)。桜ヶ丘はちえりーなの聖地だった……?

さておきこうして見てると、シャニマスには出てこないけどシャニマスっぽい背景とか勝手に作れそうだ。

 


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ルカには関係ないでしょ。

 

 

 

 


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あの場所へ──

 


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聖蹟桜ヶの、桜ヶ公園の、ゆうひのヴィジュアル系もびっくりの丘密度。「ゆうひの丘」か……

 

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このゆうひの丘でシャニマスを開けて、『まっくろはむうさぎ』と【伸ばす手に乗せるのは】のTrueを見ました。

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にちかのTrueを見てたら、不覚にも涙腺にきた。

 


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「いつもあのへん歩いてる時は、家ばっかでなんにもなくて ほんとつまんない町だなーって思うんですけど──」

 

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「ここから見ると、なんかいっこいっこ誰かが住んでて……夕方になったら帰ってくる、みたいな」

 

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「自分もいつもは、あそこ帰ってくるひとりなんだなーみたいな」

 

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「いつか」

 

 

 

 


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購入:アニメイト聖蹟桜ヶ丘オーパにて

 

 

そしてこの日は2021.11.10

下りてきてひと息ついてるところで、桜ヶ丘でお迎えしました。


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すべてが君を祝福する。

 

 

 

 


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もう一度あの河原へ。

 


I Want You By My Side - YouTube

 

 

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最大の巡礼目的地は、実はこの場所でした。

 

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一生懸命この場所探してた。アジェンダ283はここに落ちている。

 

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……浅倉、この橋から奥に見える橋までを100周したのか……?

 

 


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ふらここの跡地

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無いならいっかと行かないつもりだったけど、道沿いだから行って、無くて、プレーヤーから『すばらしい日々』が流れてきて、ちょっと泣きそうになった。

 

 

そうして、たった2日の聖蹟桜ヶ丘とはお別れになりました。また来てもいいな。お邪魔にならない程度に。

神津島と青森(恐山近辺)もいずれ行くよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ルカちゃんPIERROT好きそうだけど全然入れてなくてごめんな。

 

桜ヶ丘を歩きながら選んだ、『聖蹟桜ヶ丘に馴染むセットリスト』

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し、白い……!(選曲が) いやもっとRAYとかからも選んでたんですけどね。最終的にお出しするのは結局この布陣になるっていう。

Hold You DownとBELIEVEが多分そのままこのリスト──『for 桜ヶ丘』のコンセプトそのもの。ヒロインっぽくて、若々しくて、でも悠久で、一瞬で永遠な1ページのような。つってど真ん中に忘却があるの怖すぎるな。白くなってもこんな曲控えてるバンド強い。

Solarisは元々思い入れも強くて大好きな曲なんだけど、ここでもやっぱり特別な位置で。夢物語と、一人一人が生きている現実が溶け合っているみたいな。ここにいる私やその人はジブリシャニマスの世界とは違うけど、それでもきっとここもいつか誰かの夢の形 かもしれない。

 


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もっとプラ無双になるかと思ったけど一曲一曲聴いてくとちょっと違うなとかやりながらこの面子が残った。主流はもっと都会の孤独っぽいというかな。ノイズサウンドは誰が為に。

でも、こういう町の中で足りなさや届かなさを感じている人とかを思い浮かべながら選んだつもり。勝手に。サナトリウムはやっぱ名曲だ。

プラネタリウムは本当に綺麗な景色の町だからこそあえて入れた。そういった美しさなんかに虚無を覚えてしまう人へ。景色の美しさなんてものは偽物(プラネタリウム)だから、きっと届かない──だったり。うーん心は目には見えないねって。

Hold You Downで始まり藍より青くで終わる……やっぱりちえりーなの丘じゃないか……。

 

 


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ever free。むかーし親戚の大家族の長女が、家の中なのに居場所なさそうに子供部屋の隅でイヤホンつけてた。その思い出と重ねてるとかなんとか。



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ever free in your sight.

 

 

 

太宰府天満宮に馴染むリストはMortalでも入れときゃいいんじゃないっすかね……

 

個人的シャニマスコミュ約3.5年録(後半)

 

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※このページはあくまで筆者が現在の自分の視点で必要に応じてまとめたものです。また当然ながらすべてのカードやコミュ内容を網羅したわけでもなく、「自分が触れてきたシャニマス」の総括でしかありません。

 

 

 

2020.2.29 ~ 2020.7.30

いま吹き荒れる嵐の中

苦さも悔しさもザザ降りな怒涛のイベントコミュが続いた時期

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2020.2.29

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最も「転換点だった」と思っているコミュ。「いつも幸せな物語ではいられない」ということを他ならぬアルストロメリア3人の意地や悔しさをもって描き出した。シャニPのイベントコミュでの出番が増えてきたのもここからだろうか。

ここでかなりコミュの内容が長くなったし、場面転換に割く時間も多くなった。しかし最近になって読み直すとむしろすらすら読めるし今の基準では短く感じた。来年くらいにはテキストが流れる時間より場面転換の時間の方が長くなってそうだぞシャニマス

転換点と思う理由の一つに、「この辺りを期に、それまでシャニマスの話題をしていた人達の多くがめっきりしなくなり、代わりにここからノクチルにかけて新しい層が入ってきた」という認識がある。文字通り客層の入れ換わりがここで起きていたと思う。

 

私は出版社側とのいざこざを「双方の正義」だとは思わないが、まあシャニ的にはそういうていで描いていた。……おかげで甘奈は「出来レの当人でしかもそれを事前に把握していた」という世間にバレたら最悪人生壊されかねないような爆弾を──千雪の件というもう一つの爆弾つきで──背負わされることになった。普通にメンタル壊れてもおかしくない話だと思うので、そこをちゃんと描いた続話を見たいなあ(見落としてるのかもしれんが)。

色々書いたけどトータルとしては凄く好きなコミュです。

 

ちなみにこの辺から背景のモデルが聖蹟桜ヶ丘であることを全然隠さなくなった

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実在性を追及しすぎてご当地アイドル事務所やで……

 

 

2020.3.10    【花結びゆくゆく】櫻木真乃

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2周年直前の実装で、「これからシャニマスは節目を迎えますと言わんばかりのカードだな」と思った記憶がある。いま振り返ってみて……どうだろう。むしろ擬似的にプレイ当初に体感する険しさを再現しようとしてたのかな、とか

 

2020.4.1    Secret×Rose

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敢えて書くとすれば何でハロウィンコミュはこのクオリティが出ないのかなんだけども。4月1日は毎回救われないホラー。本当に4月1日だけか?

 

 

2020.4.1    

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【空と青とアイツ】芹沢あさひ

空を作って撤去した名作。あまりあさひコミュの魅力をノスタルジー的なニュアンスにまとめたくないなあと思ったりするのだが、後のあさひLPの「変わっていくものは、輝く」という言葉でしっくりくる言語化をしてもらえた感じ。走り続ける君の景色はすべて一瞬。だから「成長していく」か「童心のまま」のどちらかではなく、全部が一瞬で大切なんだよ。って霧子のお兄さんが言ってた。

 

 

2020.4   

ノクチル実装

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「下地が00年代頃のギャルゲーであることを包み隠さなくなった」とはよく聞く話。てか自分も思ったし。次第にシャニマスは「リアリティに重きを置いたシリアスさ」と「ギャルゲー感」の二本柱のようにどんどん進んでいく。


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円香は未だにW.I.N.G.編が一番好きというか一つの人物話として完成されていたと思ってしまう。まあG.R.A.D.もなんだかんだ良かったし【ピトス・エルピス】も成長したなあと思ったので今後に期待すかね。

 

 

2020.4.10   

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【君・空・我・空】幽谷霧子

霧子と三峰それぞれが見ている景色の違いと、またその景色を教えてほしいという話。そして言葉を交わさなくても霧子へのお見舞いの下に一つになれるアンティーカの話。

後々の霧子LPは霧子自身の自己認識とファンからの認識がメインだったが、その認識というテーマが改めて他のアイドルとの間にまで広げられるのはまたいつかだろうか。

 

 

2020.4.30

アンティーカイベは大事を起こさないと言ったな。あれは嘘だ。   感謝祭以後のアンティーカイベはユニットを守るお話とも言ったな。あれも半分嘘だ。攻勢に出る。

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ストーリー・ストーリー

好きすぎ。先述のようにアンティーカのコミュでは中々異色な激動するコミュ。しかしアクションの一つ一つは勿論、「アイドルという物語(偶像)」を否定せず「自分たちによる物語」を対置して勝利的に治めたという結論まで実にアンティーカらしい。月は裏側を見せなかった。

三峰がファンの前でも湿気てるわけではないように、咲耶がどれだけ指摘されようと王子的な利他性を崩さないように、本当に花と会話できるわけではないと理解しているように。しかし「私たちが私たちなら、どこにも嘘なんてない」のだ。

そしてその姿を「そんな人は元々ファンじゃない。でも、そういう知らない人達をファンにするのがアイドル」という熱い号令の下に、殻にこもるどころかより広範に手を広げたのが最高にグッド。

それらの「アンティーカらしさ」を引っさげて、この時期の業界の闇シリーズ(嫌いじゃないけど流石に固まりすぎだ)の中でも逆転カウンターをかっ飛ばして畳んだ一作。

かくしてアンティーカの異色作たるストストは、しかし違和感を感じさせないどころか、「アンティーカって、こういうユニット」を最も象徴するようなコミュとして今日まで扱われてきたと思う。

……元ネタ番組の事件はこの1ヶ月後となる。

 

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そういえばこっからSNSの再現度を上げてくる。僕やあなたの姿だぞ、笑えよ。

 

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「霧子ワールド」って感じのコミュはこの辺りから途切れ、後のG.R.A.D.編をもって「生きてる霧子」の格闘に入る。その面でも、このストストと上の台詞はメルクマールだったのかもしれない。

形づくられていくのは物語だが、映る姿は偶像だが、生きてることは物語じゃない。私が最も「シャニマスのメインテーマ」だと感じるフレーズ。

 

 

2020.5.2

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2020.5.13

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G.R.A.D.編  イルミネ・放クラ実装

それぞれのクライマックスの如しコミュが並び、幾つもの話題を巻き起こしたG.R.A.D.編。本当は全部触れて然りかと思うが、流石にキャパが足らないので。

灯織G.R.A.D.は灯織が憧れたアイドルへの夢に立ち返る非常に王道な話。改めて灯織は「シャニマスらしさの中にいる王道」な子。

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凛世G.R.A.D.では、「ファンへのホスピタリティだけでは足りない」「パッションが足りない」と「心を込める」ことの難しさにも触れる。

 

またG.R.A.D.編ではアイドルとP以外にも個性的なモブキャラが多数登場する。テーマの掘り下げにも世界観の掘り下げにも一役買ってて好き。

 

 

2020.5.29

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始まるぜ……灯織の簡単な質問事項考えて会話のネタ作っちゃうぞのコーナーがよ……灯織の質問デッキ癖とかいうややニッチな側面があっという間に二次にまで浸透したの、中々に凄すぎる。

 

 

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おっLUNA SEAのBELIEVEか?

2020.5.31

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くもりガラスの銀曜日

瀟洒な空気の中でイルミネ3人のこれまでの歩みを振り返りつつ、まだまだ知りたいお互いのことをくもりガラスの綺麗な景色に、時には揃うお互いの気持ちを銀曜日に託した逸品。

時間の流れのなかに人物観の奥行きを浮かべたようなシナリオで、霧子の「生きてることは物語じゃないから」と合わせてシャニマスの在り方を表している。

コロナ禍を受けて最初はノンボイスで実装されたのだが、それを狙ったかのように静やかなBGMと音だけの世界がよく馴染んでいた。カードコミュの幼少灯織の声も、ボイスが実装されてからその存在感を響かせるという「狙ったとしたら凄すぎる」に尽きる芸当を繰り広げていたという。そして灯織にカバーしてほしい曲1位は2年連続でLUNA SEAのBELIEVEである。

 

 

2020.6.10

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恋鐘が283プロに辿り着くまでの歩みを振り返る王道そのものな恋鐘G.R.A.D.の衝撃力。

一方で咲耶は、モデル時代のファンとの別離という各G.R.A.D.の中ではややビターな畳み方のコミュだった。分かる話というか、極度のキャラ変とそれに対するファンのお気持ちなんてV系では日常茶飯事なので、だからこそ個人的に「ここで終わるお話ではないだろう……」という思いが強かったり。その離別がどう再会に転じていくのかも、再会のためにお互いに必要なものも、私は多分ある程度知っているから。

甜花ちゃんは「ダンスが認められないなりに頑張った」みたいな話だったが、私は初周でそのコミュを見ながら当時のDa最高力甜花ちゃんを生み出してしまった……。サガとかだと能力値によってシナリオが(わけわからんくらい)分岐したりしますよね。そういうのどうっすかね。

 

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霧子G.R.A.D.

アイドルで人間の霧子が、一人に希望を与えた話。何よりも輝いている。

偶像さながらに夢の世界を説いていた霧子が現実の格闘に回帰した話でもある。

また、ここから進路問題を理由に霧子の早期引退論みたいな話が持て囃されていくが、霧子は両立希望でだからこそあんなに頑張ってんだってことを忘れないでね、つーか、無下にするなよ、という以上のことはないです。

 

 

2020.6.30

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ノクチルの1st.イベント。だーいぶ賛否両論でノクチルの人気は高まってもこれの評価はそんな感じなんだろうな~と思ってたらいつの間にか伝説のコミュみたいな扱いになってた。まあ伝説化されるものって古今東西そういうものです。

作品内外貫いて渦巻いた「アイドルなめてる」という評価が、転じてではアイドルとは何か、何を望むのかということを問うような構造になった。私は別にノクチルの行動に不満もないし、彼女らは彼女らで好きにやってほしい、と言うのは簡単だがそこまで盛り上がらなかったというのも多分そのとおりで。まあ「内に籠ってほしくはないなあ」ってこと。

天塵の映画的なノリはその後のイベコミュのムードを決定づけたようにも思える。

また、この頃から「時系列が分からない」ということをちまちま言われだす。時系列が分からないということは、これまでにユーザーが受け取った蓄積の在処が分からないということである。

 

 

2020.7.10    帰ってきたよ、愛依と私とあの二人。

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後の美琴さんのアイドル観なり理想、そして抱えている問題はあさひと近しいのかもしれないなと、あさひG.R.A.D.や感謝祭を振り返って思ったり。

 

 

2020.7.21

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2020.7.23    なんか夏のポエム考えてくるあの企画

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数少ないユーザーが好き勝手趣味に走れる企画なので僕は結構好きです。

 

 

 

2020.7.31 ~ 2021.4.4

ライフ・イズ・ビューティフル

天塵と19人のG.R.A.D.を大きな山場とばかりに終えた後。最大の注目点は当然ノクチルだったが、一方で初期組からはづきさんたちにまで広げてその過去と現在、そして未来を見つめるようなコミュが続いていく。

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2020.7.31

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アジェンダ283

これが最高のイベントコミュだって今年の夏まで言ってた。ベリソや薄桃色などを「動かすコミュ」とするなら、こちらはただアイドルたちの姿が「在るコミュ」の最高峰だろう。ある種スローライフゲームを俯瞰するように、それぞれのユニットの河原での一日を追っていく。

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アジェンダSDGsの引用で「意識高い」と言われがちだが、本当に意識高いのは「ゴミ拾いの中で、いずれ宝物も必要な物もすべてごみ屑になる という命題に直面させる」ことなんだよな。そんな政治ピーアールよりももっと途方もない命題を背景としながら、各ユニットそれぞれの “姿勢” が提示されていく。凄いつくりだと思う。驚異のシャニマスミニマリズム

ストレイの「自分たちはこんな無様なゴミにはならない」という姿勢に対して、「拾ったゴミと共に過ごして、続きもまたみんなで読もうね」な話だったアンティーカ。思想がゴシック系ユニットだろ。咲耶の「8月は気持ちが秋に向かってるので物悲しくなる」→「なかなか悪くない8月だ」もまた彼女たちらしい。

「キャラクターが生きている様を実感できる」ってのは自分的にはこういうのなンだわ。

さて、ノクチルはごみ拾いしたのかどうかも分からないまま公園で遊んでいたのだが、「みんな一緒に」ではなく「押しつけたくない、そのままでいい」というシャニマスの今後の姿勢を現しただろう。そうして「ノクチルはあんまり事務所に馴染まない」という方向性が決定的となり、言うまでもなく次のSHHisにまで及んでいく。

またアジェンダの「例えごみになってもそれは大切なものだったろう」という真乃たちの見方は、SHHis──特ににちかとは決定的に相容れないような考えだろうとも思う。

 

 

2020.9.11    【まわる音色、君色のかおり】櫻木真乃

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どっから撮ってんだナンバーワン

 

2020.10    毎日コミュ企画と、ギミー先生30日間の酷使

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その軌跡f:id:franca_LEDIEFAHT:20210930005927j:image

手作り感高い企画と変な企画をやることには定評のあるシャニマスだが、毎日コミュ企画はゲーム・シャニマスの良いところを一番ちゃんと引き出せていたと思う。のでまたちょくちょくやってほしいすね。自分は外したくない面子では咲耶だけ外してしまったような。

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霧子回。左で正解だったはず。自信持って選んで当てたから憶えてんだうへへ

 

 

2020.10.21    【数・数・娘・娘】幽谷霧子

2020.10.21    【ギンコ・ビローバ】樋口円香

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「アイドルになってアンティーカと出会って、世界が10の台にくり上がった」という【数・数・娘・娘】と、「何も知らずにいてもらいます、これからも」と心内を閉ざしつつも見知らぬアイドルを励ましていた【ギンコ・ビローバ】。非常に対照的な2枚だったと記憶している。

「ぐちゃぐちゃ」はどうですかね、今の円香から振り返って。ともあれこれを期に殺伐としたような雰囲気でコミュを畳む作風が少しずつ出始めた。

個人的にはTrue以外の4つのコミュの方が重要なんだけど。特に「こんな薄手の衣装で~」のくだりは、アイドルというものへの厳しさやアンチテーゼに簡潔ながら触れている。

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個人的にはこの辺からシャニPの言動に狙ってるのか狙ってないのか分からないレベルで「そりゃねえだろ」と思うムーヴが増えてきた(小糸G.R.A.D.のSNSの件なんか顕著だけど)。

 

 

2020.11.20    【茜色セレンディピティ】園田智代子

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飲みのおっさんにしか見えない絵面と出会い初期の様子が描かれたカード。初期組なんかはもうキャラクター概要が出揃ってて輪郭のセンセーショナルさで話題をとることはほぼないが、しかし「これまで」にしろ「これから」にしろ書きうる部分はたくさん残っていて。そこにおける「描写の変節」が、シャニマスユーザー層の変節にも繋がってると思わなくもない。

 

 

2020.12.11

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明るい部屋

にちかの前振りとも言われる。個人的には「二次創作みたいだった」「くっそ長かった」という印象がどうしても強いが……(なっがいのでもう一回見るテンションもなかなか……)。

小糸ちゃんはその後キャロル隊メンバーと仲良くやれてるんですかね?

 

シャニマススレに上げられたオート再生時間の推移

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内容がよけりゃ短いに越したことないんやで(小声)。間で時間とるのやめてくれ(大声)。

 

 

2020.12.18 ~    ソロ楽曲、順次発表開始

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2021.1.31

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The Straylight

右上のフレーズ、ノムリッシュFF(翻訳ではなく本物ノムリッシュの方)っぽすぎるだろ。文字通りストレイライトのこれまでの総決算にして一旦の完結作と思わせる一作。ゲーム本体が区割りなく続いている中できっちりと「ザ・完結編」を出しきった。こちらが思う以上に決断だったんじゃなかろうか。次回どうなるんやろ。

言われずとも憶えてるシーンは多々あるが、真っ先に思い出したのは愛依の双方の理解者ポジに成り上がったさなぴー。偽物やコピーとして出発して認められなかった彼女たちは人々に求められることで “本物” となった。

 

 

2021.2.15    BRUTUSアイマス特集号』に三峰インタビュー他掲載

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インタビューは思ってたより面白かったような。三峰がP視点とファン視点で印象が大きく違うだろう一人なので、ゲームの主体であるP視点の内容を意識しながらもファン・記者視点に徹した記事になっていた。

 

 

2021.2.28

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【琴・禽・空・華】幽谷霧子

激動のG.R.A.D.編を経て改めて学業関連に触れたコミュ。ストスト以後の霧子コミュを “現実への回帰” とするなら、ここが最も霧子が現実のなかで苦しみ格闘したコミュになる。

ムービー前後の「音には全部あるのに」という言葉は、「音(夢の中)なら全部がある」という届かなさと、その音を形にしきれない霧子の苦悩か。LP編で前者は「人は見たいものを見るわ  霧子ちゃんの中に」という言葉に、後者は「それに負けないで歌いつづけて」という言葉に繋がっていくように思う。

なおムービーは文字通り「雪月風花」を描いた幻想的なもので素敵。霧子が口にする「全部」が雪月風花に変わる。

 

 

2021.3.22   

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SHHis & 斑鳩ルカ 発表

ルカの全盛期(現時点での)

 

2021.4.1

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この辺りからちょっと私のカード所持に空きが目立ってきますね……(引きたい子のはきっちり引いてるけど)

 

 

 

ここまでを一度振り返ってみると、シャニマスにはいくつかの通底しているテーマがあると思う。自己否定と、肯定。相手のことは相手にしか分からないということと、それでも届けようとするものや通じ合えるもの。モラトリアムと、変わろうとする不安や覚悟。スキルの追求ともホスピタリティとも違う、自分を出すということ。アイドルという嘘と、本当。物悲しい終わりと、続いていくもの。……etc.

では、

 

 

 

2021.4.5 ~

残酷にも見えそうなこの世界には

 

2021.4.5

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七草にちか実装

「わたし(she)がわたし(she)になるための、1000カラットの物語を。」

大騒ぎだった。監禁恫喝、そのポテンシャルについて、靴の件、天井社長の過去の亡霊、本戦からの苦闘、「すぐに八雲なみを追い越してしまう。続きはにちかが作っていかなくちゃいけない」という言葉と、これまでと打って変わって続きを思わせるビターな幕引き…… ともかく、W.I.N.G.で毎回これ流すの何考えとんねんというか。W.I.N.G.コミュに抱いている扱いがユーザー側と大幅にずれてる気さえする。


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「春の宿題(ポップ字)」じゃねえぞ天井ィ……。Rカード縛りという、是非にちかと苦労してくれと言わんばかりだったミッション。そういうの大事だよね、ゲームとして。敗退コミュ見るの嫌すぎたけど。

 

2021.4.8

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緋田美琴実装

登場したての頃、「にちかがシャニマスらしい感じで、美琴さんがアイマスらしい人」とちょくちょく言われてたのが今になると面白い。今の私からは「アイマスらしい熱血ストーリーを歩めたはずなのがにちか」で「シャニらしい『奈落』で息をしているのが美琴」に見えるから。

 

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2021.4.13

シャニマスいちねんせい

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逆にこの広報へのチャレンジ意欲・開拓精神は全コンテンツが見習った方がいい気もしてきたぞ。

 

 

2021.4.20

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ノクチルG.R.A.D.実装

なんだか4人中3人が天性の才能持ちみたいな話になった。まあ元からそうだと言えばそうか……。雛菜の考え方や対人方面に一石が投じられることはないんだなとか、円香のはW.I.N.G.→G.R.A.D.と見ればまあ分かるけどその間の諸々から見たら大分唐突だなとか、私が気にしすぎなだけなのかもしれない。

透G.R.A.D.めっちゃ良かった。G.R.A.D.を読んでようやく透を好きになれたかなというくらい。

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樋口円香、ソロでも生放送で暴れ倒すの巻

なんだかわだかまりを書くことが多いような気もするけど、単純な一シナリオとしてはとても良かったし「樋口円香だなあ」となったG.R.A.D.だった。

天塵がロックな感じと言われると「そうかな……」ってなるけど円香G.R.A.D.はめっちゃロックだなと思った。やっぱり怒りや衝動は外側の為にあってこそ。「笑ってればなんとかなる」で始まったその人がモブアイドルちゃんの「笑い話」で周りに笑うなとキレたという対比も綺麗。

私の円香観、第一に「優しすぎる」だからねずっと。優しすぎて一人で二酸化炭素濃度にやられてキレだす奴。

 


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2020.5.10

LP編実装開始

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G.R.A.D.編がそれぞれの一大クライマックスならこちらは総まとめという表現も相応しかったLP編。

一点、灯織がかつて「自分のことなんか好きじゃなかった」ということが、より鋭利な言葉をもって回想される。SHHisとの絡みに突入した今、そしてシャニマスの表現の幅の変化という面でも面白いくだりである。

 

 

2021.5.20    【リ・リフレクション】三峰結華

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イベントコミュでもやりそうなやつ代表。というかLPとか個人コミュではきっちりホームラン狙ってくるのにユニットイベはsカードとそんな変わんないの、多分そういう方針なんだろうな。あれか、元ネタがDランドっぽいからあんま目立たせれないのか。「ハハッ結華もそう思うか?」

 

2021.5.31    アンカーボルトソング

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純粋に好き。まあそれ上げだしたらキリないけど。タイトル天才すぎんだろ。

アンティーカ感謝祭とのテーマの類似性は言われるけど、アンティーカ感謝祭がむしろ船出的な結論を持たせてたのに対してこちらは「いつか来る終わり」を意識したものになっているかと思う。

 

 

2021.6.11    我らが超HEAVY21グラム級

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G.R.A.D.からの更なる成長としなやかな信念を見せつけた恋鐘LPと、改めて白瀬咲耶・アイドル咲耶の生きざまを見せつけたような咲耶LPが特に印象深い。

霧子G.R.A.D.の前十字靭帯さん、咲耶様のファンさん、そして恋鐘LPでの夢追いガールちゃんとの対峙と、アンティーカはとかく人が弱さ脆さから放つ刺と正面から向き合うことが多い。それと向き合ってアイドルとして立つところに何より「アンティーカらしさ」を感じるし、「やっぱり自分はアンティーカなんだな」と一番感じるポイント。

 

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“偶像” ここにあり    幽谷霧子の認識論

霧子LP

霧子を模した人形「霧ちゃん」の制作にあたり、それはどういう人形になりますか? 人々の霧子のイメージをどう受け止めますか? 霧子自身の歌声とは、どのようなものですか? というお話。歌声のくだりは声の結名さんが格闘されてることともリンクされているかと。

終盤、「霧ちゃんに心はあると思いますか?」と真剣に訊かれた霧子は一先ず「ない」と返した。その後たくさんの人たちがリンゴを色んな言葉で伝えようとするくだりから、「人は見たいものを見るわ  霧子ちゃんの中に」のくだりになる。

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【霧・音・燦・燦】で出された「霧子は見ている人」という題は、【我・思・君・思】デカルト懐疑主義との直面へと至り、そこでは「夢でも、次に会う咲耶さんがこの咲耶さんなら」と観念論に足突っ込んだような位置から他者を識る姿勢をとる。そこから『ストーリー・ストーリー』でひとに都合良く描かれた時に転換点を迎え、「本当の自分たち」と「自分たちによる物語」の双方に立ち帰った。その後G.R.A.D.編【琴・禽・空・華】で夢のままではいられない現実の険しさをくぐり抜け、このLP編で「ファンに霧子はどう見えているか」「霧子本人の声とは何か、それはファンに届くのか」というテーマに至る。例えるなら「科学と宗教の両立」。霧子を取り巻く夢と現の再統合点。これが、アイドル・幽谷霧子のLanding Pointであろう。

そして、この「他者からの認識との間で『自己』が形成される」というテーマが(めちゃくちゃ今更な追記だがそれ自身がデカルトの原理への回答でもある)、ベリソへと繋がっていく。

 

 

2021.6.30

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ほぼにちか視点で進んでいくコミュだが、ここで美琴の輪郭がより鮮明に見えてくる。

「靴に合わせる」にちかは、シャニPから提示された美琴の隣という位置に必死で合わせていく。そして結局 “アイドル” としてより需要を見出されたにちかがメディアに一人招かれ、あのラストに至る。シャニPさんはもう少し動いた方がいいと思う。

にちかの様子はまるで美琴のいる奈落に引きずり込まれるかのようだが、しかし美琴主軸のコミュを追っていくと美琴はにちかや283プロに出会って確実に、自覚があるほどに「人間らしさ」を取り戻していっている、というのが一番の希望か。

 

この『ノー・カラット』を経てシャニマスまわりのムードはまた一段変質したと感じているので、本来ならこの辺りがまた一つの区切りになると思う。ここはあと3ヶ月分なのでこのまま行きます。

 

 

2021.7.10    【おかえり、ギター】浅倉透

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セミと、古ぼけたギターと、「鳴る」ということと。ベリソやアジェンダにも通底しているテーマがあるかもしれないが、中途。

 

2021.7.20    【One, Two…♡】黛冬優子

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初の越境サポートカード。わりと意外な組み合わせを突いていく流れなのええぞ。

 

 

2021.7.31    ここに至る

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アイムベリーベリーソーリー

叙情的な劇中劇と誰が為に奔走する姿、SHHisとの衝突と、「自分を愛して」「幸せになりなさい」という命題。

【FEEL】で美琴が自身を死にかけの蝉になぞらえているように、いわばSHHisが技術面に没頭しそれ以外のものを削ぎ落とす様は「死の淵」として描かれている。

このシナリオで描かれているテーマは、ただひたすら、人や外と向き合って、幸せになって、生きなさいというどこまでも凡庸で曖昧な想いである。

また、『あい』が「愛」と「I(自分)」のダブルミーニングだとするなら、そこに込められたメッセージはやはり「誰かの交信をもって人は『自分』となれる」というようなことだろう。「自分を愛して」と裏表の、「誰かへ “向かう心” がないと、あなたは “自分(she)” にはなれないよ」と死の淵へ囁くような。 ほわっやっぱりLUNA SEAのBELIEVEですね……

サガフロ2のサントラ聴きながらベリソ読むのもめっちゃええぞ。Rosenkranz(フラスタ)やめろ。

 

 

2021.8.29    ノクチルのTwitter企画

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こうして見ると「そらみんなほっこりするわ」って流れだな。

 

 

2021.9.10    【間違いそうだ】七草にちか

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個人的に最もしんどかったカード。美琴の横に合わせんと励むにちかがどんどんと年頃らしい余裕を削ぎ落とし、削ぎ落としてもすれ違いを重ねていく。改めて美琴と同じ「奈落」に引きずり込まれていくように。にちかの視線にあるのは「美琴の靴」。

 

2021.9.30    『終わりが来るなんて』

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ハロウィン異世界編という名目の下に、シャニPの命を奪いにきたSHHisとシャニPを守ろうとする283プロのメンバー(の姿をしたハロウィン世界の住人たち)が全員集結する。ルカには関係なかった。

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──7ユニットが並んだシャニマスは、今年度で最大の節目を迎えるのかもしれない。それも含めて、この3年余を振り返った時にSHHisというユニットは新しい仲間であるとともに「ラスボス」のように思える。単純に難しい子だとか背景の量とかではなく、本質が283プロと相反しているもの。シャニPがプロデュースしていく上での、彼女たちを幸せへと導く上でのラスボス。

ルカ「おっそうだな」

 

 

 

 

奥書  ~見えない物を見ようとする誤解~

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改めて、書く際の資料として「シャニマス最新情報@GAMEΩ」様のまとめ記事を最古から辿らせて頂きました。いや稼働初期のムードは外野だったながら懐かしくもあり面白いというか。「Excellentのハイタッチがない組み合わせ(バグ)による不仲考察」とかそういやあったなあってw

改めて見ていって分かったのが、「あの人気コミュじゃん」というコミュを振り返っても初動は結構批判もされてること。イベントコミュなら本当に無傷で評価されたのは五色爆発とザストくらいじゃなかろうか。だが諸々の批判が都度ありつつも、シャニマスのシナリオが「良い」とされユーザーに期待され続けるのは「丁寧に作りこんでくれているはず」という信頼の上で成り立っているから。そして何より、「こんなもんでしょ」という「形」で止まることなく生きて変化し続けたからだろう。

一方、「コミュを考察してないといけないみたいな空気が重苦しい」という風潮、今も多分そういうムードはあるんだろうなと思う。しかし本当はこんなことしなくてもいいのです。別に。その人が夢を見るということが大事。

 

元々は霧子の誕生日に出すつもりのものでしたが、実際に書き始めると全然間に合いませんでした。こんなボリュームになる予定じゃなかったんだけどね……。書き続けているうちに何だかシャニマスへの不満入り雑じった恋文を書いてる気分になってきました。どろどろ。そしてどんどん「いろんな人がシャニの話題しなくなったろ? おまえももう身を引く頃なんだよ」と言われてる気もして、だんだんシャニマスへの遺書を書いてるような気分にもなってきました。別に気持ちが離れたわけじゃないし普通に生きてシャニマス続けてるけど。

少しずつひっそりしていくかもしれないけど、ひっそりシャニマスやってると思います。

 

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個人的シャニマスコミュ約3.5年録(前半)


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シャニマスももうじき3.5周年。3.5年の月日の中でたくさんのコミュが登場しました。これからもシャニが発展していくことを願っているけれど、しかし伸ばしっぱなしもともすれば手入れされていない植木鉢みたいにも見えてしまう。メリハリはとても大事。ということで私から見たシャニマスコミュの歩みを今年2021年9月まで(脱線しつつ)振り返り、諸々の「区切り」を自分の中で形づくっていきたい。

 

※このページはあくまで筆者が現在の自分の視点で必要に応じてまとめたものです。また当然ながらすべてのカードやコミュ内容を網羅したわけでもなく、「自分が触れてきたシャニマス」の総括でしかありません。

 

シャニマスの稼働開始前も実は追ってはいた(それこそあのDMMみたいな事前ガシャも毎日回してた)んだけど、時間やスペックの関係とかで稼働開始から触ることはできなくて。改めて始めたのが1.5周年のちょっと後くらいから。なのでそれ以前のものは実装コミュ内容と当時横で見ていた記憶を繋ぎ合わせて書いています。あとリアルタイムの資料としてまとめ記事を最古から辿るなどさせていただきました。

では。

 

 

 

2018.4.24 ~ 2018.9月頃

今はじまる奇跡。あの頃みんなW.I.N.G.と戦っていた。

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ある意味シャニマスが一番アイマスらしかった時代

 

この頃横で見ていて話題が集中していたコミュは、やはり摩美々W.I.N.G.だろう。

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摩美々W.I.N.G.の敗退コミュは(特に稼働初期の)辛く苦しいW.I.N.G.の死闘の中でこそ光ったではなかろうか。敗退コミュでの摩美々の言葉に動かされるように、多くのユーザーが一緒に険しい戦いに挑み続け、やがて勝利していったのだろう。

ある意味昨今の “バリバリ読ませるシャニマス” とはやや違う、“プロデュースさせるシャニマス” というふうにも見える。それこそ「プレイヤーが摩美々と一緒に頑張ったから」だろう、と。

現在も摩美々のコミュは「展開しまくるシナリオ」よりも「摩美々と共に歩いていくような」コミュが多いが、それもこの摩美々W.I.N.G.の実績を振り返ればまた然りかな。

 

その一方で、当時私がフォローしていた方が早くも三峰にやられていたのも記憶に残っている。

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三峰結華が爆発的にその存在感を轟かせるのは約一年半後の【NOT≠EQUAL】だろうが、この頃からその繊細で面倒くさくて人間くさくて繊細な人物像は一部の心をがっしり掴んでいた。既に周囲のゲームシナリオよりもリアリズムに寄せたつくりに一歩踏み込んでいただろう。

 

自分がシャニマスに初めて「リアリズムの業」を感じたのは甘奈W.I.N.G.だったけれどもね。

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今見ると樋口円香の原点って感じだな……

 

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霧子は最初の頃は「不思議なところもちょっとだけありつつ、より弱気さと献身さ、ちょっと依存っぽさ」が前に出ている雰囲気だった。依存っぽさだけが逞しく変わっていったかな。

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シャニPは最初からエビだった。

 

あ、稼働初期と言えばシャニPがべらべら喋ることにめちゃくちゃ拒否反応示した人もいたな……w そんな頃です。

 

 

2018.4.26

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「(イルミネの3人)でW.I.N.G.に優勝しよう」が鬼ミッションだった時代、と言われる。

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在りし時代の灯織

初期のイルミネはよく「灯織を二人で支えるユニット」みたいな言われをされていた。正否はさておき、シャニマスの傾向というか根っ子の部分がその頃からよく出ていたんだなという感じだ。今灯織というキャラクターを出すとしたら大体SHHisと同じような見せ方になっていたかもしれない。

 

 

2018.5.31

五色爆発!合宿 クライマックス!

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放クラの1st.コミュにして、今なお高い人気を誇るシナリオ。文字通りメンバーそれぞれの個性が和気あいあいと躍動する中に、ちょっとした青春の香り。「シャニマスはシナリオが良い」という評価はこのコミュ辺りから広く語られだしたように思う。

そして少し後には凛世SRの【微熱風鈴】だか【ふらここのうた】「文学キメてる」とか言われてたような。

 

 

2018.8.20

ここでカードイラストのアップをジュースが飾るようになる。
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2018.9月頃 ~ 2019.3月頃

シナリオ面への重点化

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この辺りで最初期の助走モードから離陸してシナリオへと重点を置きはじめた感触。

あとまとめ記事を遡るとこの初年10月頃には「全員がPラブみたいな路線になる必要はあるのか……?」とか話されだしてるな……。その後にまつわるエとセとラ。

 

開始から早半年が過ぎても霧子のpSSRはまーだ実装されずやきもきされていたらしい。この頃から霧子の大トリ芸は筋金入りだったのだ。

そして2018.11.19

光は下りた。
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【霧・音・燦・燦】幽谷霧子

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ほぼ一年後になるが、私が最初に霧子をプロデュースしたカード。忘れえぬ出発点。

ここから霧子コミュは本格的に「霧子ワールド」へ舵を切っていく。今見ても話の展開とかで読ませるようなものではなく、フレーバーテキスト1000%で叩きつけたようなコミュだと思う。初めて『羅生門』を読んだ時「一枚の画にシナリオ添えたみたいな作品だな」と思った感覚に近い。まるで絵の解釈を読み手に委ねるような “空間性” がシナリオにこもっている。いやあ【霧・音・燦・燦】の話は未だにずっと続けちゃうな。

またこのムービーの「君がいろんなものに触れて得たものが、その姿が、君自身の輝きになる」というようなテーマが、「霧子はいろんなものを見ている人」という描写が、後々の霧子LPや他アイドルも絡めた最近のコミュたちへと繋がっていく。

 

 

続く2018.11.30にはこのカードが登場したらしい。

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絵がさいつよ。逆に何でこの時期にシャニマスやってなかったのか不思議になるな。ヤンデレゲーのパッケージって呼ばれるのは笑いながらも怒りながらも正直分かっちゃうのがね。

 

2018.12.21    【小さな夜のトロイメライ】八宮めぐる

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ノスタルジックに感傷的な内容もそうだが、やはり一番は「シャニPが自分の過去話を語りはじめた」という点が特に注目されていたかと。作中のプロデューサーが明確な人物像を持ち始めたというのが画期的なように迎えられていた(……FFとDQの間で育った身からすると正直「今更なんだよ」みたいなリアクションが出てしまうが)。

シャニPが一人のキャラクターとして台頭していくまでの道のりでもある。が、それは即ちユーザーと作中世界の距離感が問われていく道のりでもあるだろう。主人公のキャラ付けへの是非とは、大概が「自分がなりきっているかどうか」ではなく「自分の思惑からも離れながら勝手に動く操縦物を気に入るかどうか」なのだから。

 

2019.1.31    『Catch the shiny tail』

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一個一個に長話はできないけど。イルミネの歩幅ってこうだよね、がよく出ているような名イベント。

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この真顔で「お真乃、おめぐ、ちょいとお待ちよ」とか言われる身にもなってみろ。実は「あの灯織が二人のために一生懸命餃子を作っている」というのが感銘をもって受け取られた一枚だというのは今となっては(いろんな面で)伝わりづらい話。

 

 

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2019.2.28

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【白・白・白・祈】幽谷霧子

【霧・音・燦・燦】以来のpカード。すべてのコミュが「霧子コミュ、ここにあり」みたいな内容だと評判高い。2月末の実装……もう春も近いであろうなごり雪の季節を思えばなお沁み入る一枚かもしれない。

Trueの『そこにいますか、雪』は単に霧子的詩世界というだけでなく、霧子の軸とか「自分はこうありたい」を説いたコミュだと思う。

 

 

2019.3.6

なきenzaマガジンの遺産 (または死因) ~コラ誤植大事件~
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2019.3.9

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2019.3.10    1st LIVE

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2019.3.28    咲耶、『JADE』歌って。

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摩美々の『DRAIN』と咲耶の『Tears』とアンティーカでの『CELEBRATION(hideソロver.)』も頼む。

 

折角なのでここで書くと、シャニマス始める前はアンティーカ全然関心なかったどころか「この手の二次元黒系グループはごめんだね」くらいに思ってたんですね。で今に至るんですけども。それが覆ったのは、端的には霧子と咲耶の心象描写によるところが強い。二人に表面性よりも心象的なところでデカダンっぽさを受け取れたからだなと。ああ、「三船美優に本当に近いのは千雪さんより白瀬咲耶」ってよく言うのはそういうことです。そこからアンティーカ自体により惹かれていくのはもう少し先の話。

で、当時未プレイの私は「黒いからってアンティーカ勧めるのは安直でしょ (笑) 」とか思いながらYOSHIKI CHANNELに関根さんや高山たちが出演した回をちゃんと見ていた、という思い出話でした。

 

 

 

2019.4.1 ~ 12.13

リアリズムという命題が来る

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2019.4.1    【伸ばす手に乗せるのは】風野灯織

灯織の成長と変化を指し示したカード。であると共に、「シャニマスはアイドルたちが歩みと共に成長し変化していく」ということを提示したカードでもある。過去のエピソードを踏まえて成長していくこと自体は他のアイマスや作品でも同じかもしれないが、シャニマスのそれは他所以上に回転速度が早く、また「このアイドルはこういうもの」というアイコン性からの逸脱度がやや高めな辺りが違いか。

生きてることは物語じゃないから」という言葉を巡る命題は、この時既に始まっていた。

 

 

2019.4    ストレイライト登場

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冬優子ショックは言うまでもなく。触れるなら追加アイドル全般における「より繊細で鋭利な人物像」と「毎度増加していくW.I.N.G.編の展開量」か。あ、冬優子実装初日はみんなネタバレ禁止を遵守してたけど、僕はぽろっと流れてきた「綾辻さん」というワードで大体察しました。ネット見ながらネタバレ禁止なんてねえんだよな。

 

自分から取り上げたいのは、あさひのキャラクター性、及び朝コミュの選択肢。

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周辺注意や他者との調律に不足があるあさひの性格。それに対し正解答なのは不注意を単に指摘するでも嫌がる素振りでもなく、「あさひの目的を理解して付き合う」こと。この辺りは単なる知識とかシナリオテクニックとかではなく、雑な言い方だが「誠実さ」を持ってないと書けないものがあると私は思っている。

私が「シャニマスのシナリオは良い」と思う時、それは単純なシナリオ構築力だけではなくそういった「誠実さ」──全部が全部そうだとは言わんけど──を思う。その「誠実さ」が、後のストレイ感謝祭やチエルアルコや、例えばベリソなんかに繋がるのだろう。

 

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「プロデューサーの発案で素の本人とは違うキャラでやっていく」というありそうでなかったかもしれない方向性に挑んだ愛依。その独特なキャラ形成は、“あの人” との対峙も経て「アイドルという嘘と本当」といったテーマに突っ込んでいく。シャニマスが「アイドルとは何か?」というテーマを推し進めてきた今日こそ、強い意味を持つキャラクター像だと思う。

 

 

2019.4    感謝祭第一段実装

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踏み切りでみんなで叫び、ハッピーエンドのその先を問い、フライング解散話をフライングでキャッチして止めるというふゆもドン引きの空中戦を繰り広げ、ちょこ先輩がコロッケに醤油をかけてた第一段感謝祭。実はアルスト感謝祭の甜花ちゃんENDがナチュラルに好き。

 

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自分が初めて「ユニット:アンティーカ」と向き合ったコミュだった。ユニットとソロ活動を通して集と個を描き、「ユニットであることの意味」を展開した。この感謝祭以後、アンティーカのユニットコミュは「ユニットという居場所を守る話」という側面が常にある。まるでこの感謝祭がアンティーカの固い約束の場であったかのように。

「アンティーカは全員が弱くて優しい子たちで支え合ってて、だから、強い」というのは私からの最大の結語。L'Antica感謝祭の話になるとL'Arcの『虹』のポエトリー朗読したくなりますね。心は海岸の石のよう。波にのまれ、たくさんの傷を得ることで、愛は形成されていく。」 数人のエンディングは『Anemone』っぽいよな。

 

 

2019.4.19    【チエルアルコは流星の】八宮めぐる

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チエルアルコへの考察、感想、想い、めぐるの背景、孤独、優しさ、答え、それらを丁寧に丁寧にとうとうと述べる者たちを、人々は「チエルアルコおじさん」と呼んだ。

そういえば「怪文書」と呼ばれるものがシャニに定着したのはいつ頃からだろう。感謝祭の頃にはなんかみんなふせったー使ってた気がするな。

そして高山コミュ曰く、チエルアルコに多くの考察が出たことが「情報を提示しきれていないのにシナリオを公開してしまったのではないか」という反省に至り、『Star n dew by me』はああいった内容になったという。ソース失念したけど≠も「三峰のキャラを勘違いされてる節あるから出したわ」みたいな話なかったっけ。結果的にこういう出し方の方がよかったんじゃないかなあと思ったり。

「この子の気持ちはこの子にしか分からない」けれどそれでもあの子にかける言葉を一生懸命手繰ろうとする在り方には、シャニマスの一貫したテーマが詰まっているだろう。

 

 

2019.4.19

【夕・音・鳴・鳴】幽谷霧子

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おそらくお日さまが初めてフィーチャーされたのはこのカード。一貫してすべてを暖かい色に染めるものの象徴。

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Trueの『でんごん』は世界五分前仮説よろしくいつの間にか世界を入れ換えてしまう妖怪の話。霧子なりの言葉で、この景色や自分たちが少しずつ変わっていくことを暗に語ったのではなかろうか。だから、変わっていく前に「伝言」しておきましょう、というのがこのコミュなのだろう。

この認識論を意識したテーマは【我・思・君・思】や【琴・禽・空・華】を経て霧子LPにまで続いていく。

そういえば当時は霧子のさん付けの基準がユーザーにはまだまだ不明瞭だったが、この年末には高山より「物語性」「対話の対象」というワードで説明がなされる。霧子的認識の一片である。

 

2019年の4月、濃すぎるだろ。

 

 

2019.5.2  

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実はこれの前に摩美々がやってる……うっすらとしか憶えてないが……。なお、当時の主な反応はエモいとか実在性とか以前に「俺達は何を見せられてるんだ……」だった。

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2019.5.20

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お日さま教、創設。

 

 

2019.6.10    【幸福のリズム】白瀬咲耶

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娘心の分からない父の話と、よそ見運転を咲耶が強く制止するくだりが印象深い一枚。改めて時系列で振り返ると、感謝祭のフラグっぽくもあったぶらり旅、感謝祭、幸福のリズム、そして先行って我・思・君・思、おもちをつこう、と、一つ一つは単話ながら一連の歩みが描かれて見える。

 

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ちらっと好きなカード絵貼ってもバレんやろ……

 

 

2019.6.30

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みーんなrunの話してたなこの時。

「アイドルの在り方」みたいなものをゲームの中でここまで描くのか、という言葉も当時の中で見かけた。なるほどと思うところもあるし現在に至る道筋はこの辺りから始まっていたとも思える。

また、ここから19年いっぱいは「あさひという『個性』に事務所のそれぞれがどう向き合うのか」がユーザーも供給もじっくりと焦点とされていったのに対して、その後の面子になるほどあんま馴染んでないというのも関心深い。

 

 

2019.7.10    霧子ワールドの最極点

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【我・思・君・思】幽谷霧子

「とっても疑り深いデカルトさん」に対して、「夢でも、夢じゃなくても、この咲耶さんならそれでいい」と返す霧子。【我・思・君・思】というカード名からも分かるように、それは「我思う、故に我あり」からなるデカルト的な懐疑に対する「 “私の思い” と “その人(咲耶)の思い” で存在は認識し合える」というような回答か。

信じようとする力であり、「夢見事」とも言われそうな危うさもあるだろう。「霧子ワールド」「霧子の認識の方法」を突き詰めたようなコミュだ。そしてその霧子の在り方については後に『ストーリー・ストーリー』【琴・禽・空・華】などで一石が投じられていく。

さておき久々にこういうコミュ読みたいなあとか。一年に一枚はこういうコミュ欲しい。てか我君シリーズどうなるんかのう。

 

 

2019.7.31

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サマー・ミーツ・ワンダーランド

「てんきり&灯織&あさかほという結構な俺得面子がガチの神霊体験に招かれる」という俺得イベント。越境イベはホラー要素ありの謎文化がここに。まあ夏はやっぱり霊と向き合う季節だよ。

個人的な感覚だが、夏の越境コミュは毎回「霧子コミュっぽいな」と思う。サマーミーツ、アジェンダ、ベリソ……。勿論単純に霧子の出番が多いということではなく、作中のトーンとか、ノリとか、扱ってるテーマが霧子コミュっぽい。ということで私の中で夏越境コミュは毎年最高。

クロノクロスのサントラ聴きながらサマーミーツ読むのもめっちゃええぞ。神の庭(神津島)やめろ。

 


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2019.8.31

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霧子が紙芝居を作るお話。時系列で追って感じたが、アンティーカのイベントコミュは「一つのドラマ」というよりも「それぞれの歩みの中での一節」という趣が強い(sカードとあんま変わらんと言われる所以でもある)。変な話イベントコミュででかい花火を上げようとはイルミネ以上に考えてないような。だがそれらのイベントコミュはどれも、一人一人の「これまで」と「これから」に直結している。

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霧子が紙芝居に置き換えた「なりたい未来の自分」と、アンティーカという存在。アンティーカ感謝祭への霧子からの回答のようだし、そこに感謝祭からはまた少し変わった咲耶の姿もある。

それぞれが苦難を抱えて辿り着いた『アンティーカ』だからこそ、その場所はただただサンクチュアリとして純然と守られていくべきなのかもしれない。

 

 

2019.8.31

ご存じ【NOT≠EQUAL】三峰結華

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これ十六夜イベと同日だったのかよ。まだ持っていない頃でも大体の内容知ってたくらい有名だけど、この一枚だけ持ってない間の「謎の空白」感ハンパなかったなという。うんうんそれもまたシナリオの連続性だね、復刻するようになってよかったね。

 

 

2019.9.10

ストレイライト感謝祭実装

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まず当時のまとめを見返していたら、この時点で「ギスギスは嫌だ」「しんどい」などと言われてて驚いた。ストレイ感謝祭で言われるなら最近のシャニマスまわりはそらそうよ。という前フリから入ってしまったが、私的にはストレイシナリオで一番好きなのがこの感謝祭です。

私は、チームプレイというものの扱いに触れる時いつも頭にあるのが「自分一人なら楽に100点満点を出せるかもしれないが、それは100点までしか出せない。自分の予想を超える120点や200点は、誰かと手を合わせない限り絶対に出ない」という話。それを真正面から描いたような感謝祭だったと思う。

一人で進んだあさひは、ここまでやれればゴールだなという “終わり” と、それで何が残るんだろうという孤独が見えてしまったのだろう。その先へ進むのは、自分にない力を持って走ってくる冬優子、愛依の存在なくしてありえなかったのだ。という話と受け取っているので、「ユニットコミュ」という文脈では私はこれを一つのベストコミュとして挙げたい。

 

 

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2019.9.20    【水色感情】杜野凛世

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今改めて読むと記憶よりもシンプル(勿論味気ないという意味では全くなく)に感じたな。展開は簡潔でも、その中に込められた熱量は今なお強い。

 

2019.9.29    シャニマススレ  伝説という名の 戒め

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2019.9.30    【きまぐれのめぐみ】田中摩美々

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「ディス・イズ・アンティーカ(白瀬)」。元モデルが一番芋掘りガチ勢みたいな服装で来てんだから古参ファンさんはもうボロボロ。

 

 

2019.10    風野灯織の「占いの館」

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もう一回やんないかなこれ。

マイベストセレクトf:id:franca_LEDIEFAHT:20210924195524j:image

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この辺から筆者がリアタイになります。f:id:franca_LEDIEFAHT:20210924195723j:image

 

2019.10.28

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社長、はづきさん以外のサブキャラが前面に出たの、徳次郎が初じゃね!? 今年のクリスマスは徳次郎コミュで決まりやで。

 

 

2019.10.31    「すごいめぐるちゃんじゃなくて、めぐるちゃんが好きだから」

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イルミネが本当にトライアングルになった日。という言葉が浮かんできたが、どう思われるだろうか。

 

 

 

2019.12.13 ~ 2020.2.28

幕間のような、大きな始まり

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2019.12.13

チーム分けと、靴と、アイドルと、サンタと

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シャニマスくんいっつも「今日は浮かれ騒ぐ日ではない」って言ってそうっすね。

社長まわりの話に注目が集まりつつ、一方で283プロの在り方を綺麗に描きだしたシナリオでもある。そのままにちか─SHHisと283プロ という図式に直結しているだろう。

これも当時の反応を見返すと賛否まちまちで驚いた。今はだいたい好評だと思うけど、話の内容というより天井社長というキャラクターアイコンがウケていっただけなのではとも、いやそりゃそういうもんなんだけどね。

 

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RAYの『Fading Lights』とラルクの『NEO UNIVERSE』歌ってくれ

 

 

そしてこの年末年始を経てから一気にPラブ風味というかギャルゲー色が強くなったように見える(個人的には主要コミュがいよいよへヴィさを増していくのとも比例しているように見えなくもない)。

 

2020.1.1

【鱗・鱗・謹・賀】幽谷 霧子
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そしてあの人は書類の山を越えた。

ガシャムービーが思い出アピールと謙遜ないやつ、好き。

 

 

一応書き置いておくとこの辺りでスタマスへの出演が発表された。私はあんま興味ないけど。しかしだな……

 

2020.2.12

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【奇・綺・甘・甘】幽谷霧子

収録コミュの大半が一つの劇中劇というなんか贅沢な使われ方をしたカード。いいぜ。

 

2020.2.20    【メイ・ビー】和泉愛依

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来るよ、愛依の友人

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キャラ絵もボイスも事前注目度もなくても、ただコミュを見た人達の地道な話題(ネタ)から流行語ノミネートにまで駆け上がっていくさなぴー、すっごくかっこよかった。

そんなさなぴーがその後も準レギュラーのように登場し続けるのは、単なる面白厄介ではなく「キャラを偽ってアイドルをやっている愛依」という核心を最も問うてきた人間だからだということも、忘れてはならないだろう。

 

 

 

後半へ

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最~bio the word~近

 

最近の色々

 

 

あ、FF4ピクセルリマスターは何と言いますかイージーモードみたいなもんでした、はい。

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まあマイナス評価点は私から言わんでも既に言われてるだろうからええやろ……。難易度落としすぎっていうか「1~3と比べても調整が大味すぎる」って見てそれよそれって。ちょっと前にも書いたけどそんな最近のRPGは低難易度ってこともないと思うんだけどね。そっちも大味な印象だけど。

 

曲はね、良かったと思いますよ。何と言っても日が当たらないような細かい曲がバージョンアップされてるのがいいよね。ダムシアンとか長い道のりとかが立派に様変わりしてたと思う。

……バトル曲に当たりがあんまないのは、「ゲーム曲らしいゲーム曲」を書ける人が減ってきてるんじゃないかなあ、と思ったり。それはスクエニだけじゃなく全体的に。音の数とか、種類とか、そして特有のノリとか。「昨今のバトル曲やゲーム音楽のセオリー」は当然あっても「FC~SFC時代のそれ」は前提が別物だというかな。だからって何でノルマみたいにラストバトルに混声入れてんのかは全然分かんないけど

 

 

いやしかしFF5発表もまだないとは思わなんだ……

 

めちゃくちゃ懐かしい本も仕入れたり

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大全集は地元の図書館にあったわ。「FF7直前に出た、6までのFFを総括した本」とか、その時点で面白いでしょ。世界観の総括や作品間の変節とかが無駄にきっちり書かれてて面白いんですこれ。

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おっFF4ピクセルリマスター聞いてるか

https://app.famitsu.com/20210917_1848834/

 

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FFにうつつを抜かしている間にParannoulの新作が出てたようです。


Today's Sky is Clear - YouTube

 

いや、前作から益々素敵! 今回はほぼインストで。

blue catはやっぱりリリイシュシュの引用なんだろうけど、何故そこまでリリイシュシュにハマられたのか、そして引用元に関心のない人々からはどう思われてるのかちょっと気になったり。

 

FF1~3やってる頃は本当に没頭してたのか注文したCDも開けてなかった。最近はようやく落ち着いてきたのか、これから5と6が来るのに落ち着く訳ないのか。まあ今は落ち着いてるか。

 

 

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『THE MUSE』という短編映画に触れました。


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女神(ミューズ)に心を奪われた芸術家エドワード。エドワードの強烈な情熱に目が眩んだ人魚は、彼が役としての自分ではなく、ありのままの自分を見てくれる日が来るのを徒に待ち続ける。

あくる日彼女は姿を消した。彼の最新作で足を得た人魚と同じように。男に唯一残ったのは彼女の写真と映像だけ。男はそれを繰り返し流し続ける。今になって彼女が耐えてきたものを彼もようやく理解し、そして──

 

というお話だそうな(日本語版なし)。実は現在完全に配信終了しているので正規で見る術がないんですけども……いや金出す場所あればいつでも出すでこれ。


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うーんずっとこんな空気に触れていたくなる。

 

壁の汚れとか、濁った水とか、整いという言葉を知らない草生とか……まるで統制されてないノイズとか、そういった “汚い” ものの “美” がよく映えている作品。

「醜いはずのものに綺麗さを見出してしまう」というのは常々掲げられてきた一つの大きなテーマですが、それは美醜より底に「生物的なシンパシー」があるからなんじゃないかなあとか映画観ていて考えたり。

 

 

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Aurel Naray という画家の絵が気になっています。

 

Aurél Náray(1883-1948)(ハンガリー

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女性画家さんらしいけど、執念的に似たような女性画がたくさん出てくるという。調べてもあんまり分からない方なんだけど、絵の雰囲気とか、気になってます。

 

 

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まあ買うけど、無理に一列に並べたのどうなのというか、ユニット別の方が良かったんじゃないかとか。例えるなら DQ4,5,6の『最初のボス戦までのシナリオ』を完全網羅しました!” みたいな「お、おう……」感が。ライアンしか出てこないじゃん。買うけどもね。

 

少年ジャンプより有村竜太朗『UKロックのすすめ』掲載です。

 

 

 

それまさしく90年代のUKロックのようですね!! じゃないんよ

 

買ってきました竜太朗さんの『UKロックのすすめ』が載っている週刊少年ジャンプ。いやジャンプ買うのとかマジでいつ以来なんだ。

 

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Plastic Tree、そしてマイブラThe Cureやらの名前がジャンプに載ってるの感慨深いというか、本当に「少年」が読んでんのか? って感じ。

まあ、折角だったので。

 

 

 

今井さんも病院で読んだかな? (笑)

 

#ABRACADABRA

#アンドロメタモルフォーゼ

 

 

アンドロメタモルフォーゼでいいのか……いやサナトリウムも違うかなと思って、藍より青く…うーん……あながちspooky? とりあえず、 #愛の呪文リフレイン ってことで。

 

シャニマスの皆さんもね。

 

2021.7.25 Plastic Tree PPP#10 “樹念”特別公演 「サーカス」


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ようやくの、Plastic Tree初現地でした。最高も最高だった。

 

色々演出あったのに、席が遠くて見えにくかったのは残念だったけどねー(そのためだけにアーカイブも買うか……?)

 


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ツイッターより

 

 

まずは麗しの一曲目『眠れる森』。サーカス小屋を催した闇のステージがライトに照らされる。

 

『梟』、最初のイントロアレンジで気づけなくて「?  ??  あっ梟!」ってなっちゃった。まあ、初参加の醍醐味ということで……。

めちゃくちゃオフェンシブな楽器隊の音にここで圧倒されてしまった。

 

全体して思ったことが竜太朗さんの歌声とアキラ氏のギターのコントラストで、アキラのギターがもう容赦ないくらい攻撃的。ともすれば「ボーカルに対して厳しすぎるだろ」とも思えるくらいの激しさなんだけど、それは厳しさというよりも「一緒にフロントにいるぞ、奏でているぞ」という “添い” なのかなと。なんかずっと見ていてそう思わされる光景だった。

そもそも梟なんか生音はおろかカラオケでもしんどくてよう歌わんで。それを歌ってのける竜太朗の実力は言うまでもなく。

 

『くちづけ』、聴けると思わなかったのでめちゃくちゃ嬉しかった。

この日に向けてプラのアルバム全部聴き直したんですけど、おかげで一番改めて好きさを増したのがくちづけだったので。インクが一番好きなアルバムなんですけど、大体この2曲によるところがでかいと思うし。

 

『絶望の丘』、周りの先輩方が座ったまま手扇子やりだして宗教的畏怖を覚えた。僕もやりました。

 

『「ぬけがら」』、多分レアだったろうなーこの曲。初手回収してしまった。

98年、2ndアルバムの楽曲。そこからプラの音楽性は変節し続けてきたわけだけど、その上で「どの時期の曲は避けてる」ということもないし、またそんな大昔の曲を今歌っても全然違和感がないってのが凄い。

例えばラルクBUCK-TICKが最初期の曲やっても決して「あの頃と変わらぬまま」という形ではないし、GLAYが今でも千ノナイフニ刺されてる気もしないじゃん。歩みの足し算も含めて曲の意味合いは変化していくと思ってて。

という中で昨日のPlastic Treeの「ぬけがら」、多分驚くほど原曲どおり。ニュアンスが。それはなんぼプラの音楽性が変わり続け広がっていって演奏力を伸ばしても、きっと竜太朗さんやPlastic Treeは今でも「蝉の悲鳴も自分も好きじゃない」ままだから。いやあ中々ない迫力というか、「永遠の内向少年」は伊達じゃないなあっていう。

 

 

『イロゴト』めっちゃ良かった! 原曲はミディアムにまとまってる印象だったけどライヴだとシューゲイザーなギターサウンドがぶわあーなってぇ(千原ジュニア)、ああこんな大きく包んで溶かすような曲だったかと。そして何よりケンケンさんのドラムさばき。Aメロのロール鮮やかすぎて完全にもってかれた。いややっぱり原曲聴き直しても全然違うな。

 

からの間髪入れずの『空中ブランコ』。説明不要の優勝。会場無声だけどみんな「これマジですか……」ってなってたはず。なった。

 

 

で、ある意味この日の裏の華とも言えそうなドラムソロ~セッションタイム。引き続き空中ブランコをベースにした進行に、まずケンケンの鼓動のようなドラミングから、リーダーのガリガリしたベースが乗り、続くアキラのギターはシューゲイザーチックなサウンドに所々エレクトロっぽい鳴らしを混ぜたもの。

ここ本当にね、何でこんなPlastic Treeにハマったのかついぞ思い知らされた感じでしたよ。後ろの楽器隊の音がみんな好きなやつだもん(竜太朗によるアンニュイな歌世界観も大前提として)。音が好きならどんな曲演奏しててもまあ好きになるわな、とも。

 

ヘイトレッドも聴けると思わんかったなー

 

 

そして、本編最後、このライヴの看板曲でもある『サーカス』。Plastic Treeメンバーをして「Plastic Treeにとって大事な曲」(考えてみたらその言葉の真意はよく知らない)たる大曲。これを聴くために参戦したし、これをライヴタイトルに出したから “樹念” 公演という本気度を察知して挑んだ。

そして、サーカスは来た。

後半部のハイライトから本当のサーカス団のような方々が登場して各々がステージを動き回る、ストレートながら曲の本質的なカオスティックさを体現したようなステージ。いや上の席の遠目でしか見れなかったのが本当に惜しい。

 

 

 

二度のアンコールと佐藤劇場佐藤大サーカス)を挟み、「大トリ曲は何でしょう」というちょっとした小噺の後で(中々に「大トリはやっぱりこれ!」っていう曲を当てづらいバンドだと思う)、演奏されたのは『マイム』。そういえばサーカス繋がりでしたねすぎる。

いやサーカスを意識して『マイム』なのかは実際分からないけど(笑)。でもサーカス団の皆様も再登場して文字通りの大団円でしたからね。観客席も座ったままマイムジェスチャーする人数多。

竜太朗さん曰く「“ライブで映える楽曲”を意識して制作した」「今バンドとして、追求したいことを全て試すことができた(2014年時点)」という曲。こういう出番もある曲なんだなーと。大トリでやる曲というイメージでは全くなかった(それでいて会場は静かに盛り上がっていた)ので、「マイム締め、そういうのもあるのか」って拍手喝采してました。

 

 

そして全曲目を終えた竜太朗さんから「そしてパレードは続きます!」の一言と、スクリーンによるライヴスケジュール発表。

改めて、初参戦にはありがたすぎる最高の公演でした。ありがとうございました!

 

 


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2021.7.17 魅世物小屋が暮れてから


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本当の本当に最高だった。配信でこんな満足感いただいていいのかってくらい。

 

とりあえず、新作に入ってくる『唄』と『JUST ONE MORE KISS』は今回のバージョンってコト!?

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いやあそうなら嬉しい。Just~溶けるかと思った。これでも「JUST ONE MORE KISSは逆に過小評価されてるの会」の端くれなので。まあ原曲そのままの再録も欲しいですけど。ライヴ音源発売でも全然いいんですよ。

とりあえず今夜のJust~は刹那の美貌そのものだったので一瞬で感じた印象ですけど、原曲がビートで死に向かうJUST ONE MORE KISSなら今夜のはドリーミーで幻に生き続けるJUST ONE MORE KISSみたいな。よかったなあ。ちらっとコメント見たらあった「初恋がBUCK-TICKする」ってのも妙にしっくりくるけど(笑)。突っ走ってたあの頃では描けなかった美しさかな。

 

あのアイコノは誰も予想できんわ。あとメンバー舞夢マイム好きすぎでしょ。謎MVも用意されてるのは卑怯。幻想の花も(配信ではあるけれど)何気に初めて聴いたなー。

 

意外というかおおってなったのが、原曲でもアコースティックみの強い『Coyote』『Mr.Darkness & Mrs.Moonlight』。そういう意味では原曲とそこまで変化はないはずなんだけど、原曲より格段に瑞々しかった。ステージングも含めたより輪郭の強い世界観と、当時以上に洗練されてる演奏力・バンド力の為せる業かと。Mr.~はアンサンブルがとにかく気持ちいいし、Coyoteはなんか俺は「闇の美の天然昌石」とか彦摩呂みたいなことぬかしてた。間違ってはないだろう。

 

あとアリスとかくるとやっぱり会場で盛り上がりたくなっちゃうよね。別に何様になったつもりでもないんだけど、「これ現場では観客いないで録ったんだな~…」とか思っちゃうとね。返したいじゃんね。

 

 


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……そういえば、hideは予定調和が嫌いすぎてかライヴではほぼ全曲の専用アレンジを用意してくる人だった(今井さんはhideの話になるとほぼ必ず「hideくんのライヴは面白い」って言うよね)。アルバム仕上げてツアー始まるまでに全曲アレンジを考えてくるとかいう鬼の作業をしていたという。初めて見たライヴフィルムもhideだったから、最初に見た時の興奮というか景色はなんか部屋の景色ごと今でも憶えてるな。ソフバも毎回アレンジ違ったそうなね。

まさに「何が飛び出すか分からないびっくり箱」だったんだよな。今夜のBUCK-TICKも。いややっぱ楽曲アレンジって満足度高いわ。

 

そして、大前提の大前提なんですけど、メンバーが全員元気でやってくれてることが何よりですから。

 

そんなこんなで『魅世物小屋が暮れてから』、アーカイブでまだまだ見れるんです。てかもう見た。すぐ聴きなおしに行った。

この世の「最高」と「唯一無二」の両方がそこにあると言い切っちゃうので、全世界誰でも寄っておいで覗いてみてほしい。ありがとうございました。