個人的シャニマスコミュ約3.5年録(前半)


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シャニマスももうじき3.5周年。3.5年の月日の中でたくさんのコミュが登場しました。これからもシャニが発展していくことを願っているけれど、しかし伸ばしっぱなしもともすれば手入れされていない植木鉢みたいにも見えてしまう。メリハリはとても大事。ということで私から見たシャニマスコミュの歩みを今年2021年9月まで(脱線しつつ)振り返り、諸々の「区切り」を自分の中で形づくっていきたい。

 

※このページはあくまで筆者が現在の自分の視点で必要に応じてまとめたものです。また当然ながらすべてのカードやコミュ内容を網羅したわけでもなく、「自分が触れてきたシャニマス」の総括でしかありません。

 

シャニマスの稼働開始前も実は追ってはいた(それこそあのDMMみたいな事前ガシャも毎日回してた)んだけど、時間やスペックの関係とかで稼働開始から触ることはできなくて。改めて始めたのが1.5周年のちょっと後くらいから。なのでそれ以前のものは実装コミュ内容と当時横で見ていた記憶を繋ぎ合わせて書いています。あとリアルタイムの資料としてまとめ記事を最古から辿るなどさせていただきました。

では。

 

 

 

2018.4.24 ~ 2018.9月頃

今はじまる奇跡。あの頃みんなW.I.N.G.と戦っていた。

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ある意味シャニマスが一番アイマスらしかった時代

 

この頃横で見ていて話題が集中していたコミュは、やはり摩美々W.I.N.G.だろう。

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摩美々W.I.N.G.の敗退コミュは(特に稼働初期の)辛く苦しいW.I.N.G.の死闘の中でこそ光ったではなかろうか。敗退コミュでの摩美々の言葉に動かされるように、多くのユーザーが一緒に険しい戦いに挑み続け、やがて勝利していったのだろう。

ある意味昨今の “バリバリ読ませるシャニマス” とはやや違う、“プロデュースさせるシャニマス” というふうにも見える。それこそ「プレイヤーが摩美々と一緒に頑張ったから」だろう、と。

現在も摩美々のコミュは「展開しまくるシナリオ」よりも「摩美々と共に歩いていくような」コミュが多いが、それもこの摩美々W.I.N.G.の実績を振り返ればまた然りかな。

 

その一方で、当時私がフォローしていた方が早くも三峰にやられていたのも記憶に残っている。

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三峰結華が爆発的にその存在感を轟かせるのは約一年半後の【NOT≠EQUAL】だろうが、この頃からその繊細で面倒くさくて人間くさくて繊細な人物像は一部の心をがっしり掴んでいた。既に周囲のゲームシナリオよりもリアリズムに寄せたつくりに一歩踏み込んでいただろう。

 

自分がシャニマスに初めて「リアリズムの業」を感じたのは甘奈W.I.N.G.だったけれどもね。

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今見ると樋口円香の原点って感じだな……

 

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霧子は最初の頃は「不思議なところもちょっとだけありつつ、より弱気さと献身さ、ちょっと依存っぽさ」が前に出ている雰囲気だった。依存っぽさだけが逞しく変わっていったかな。

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シャニPは最初からエビだった。

 

あ、稼働初期と言えばシャニPがべらべら喋ることにめちゃくちゃ拒否反応示した人もいたな……w そんな頃です。

 

 

2018.4.26

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「(イルミネの3人)でW.I.N.G.に優勝しよう」が鬼ミッションだった時代、と言われる。

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在りし時代の灯織

初期のイルミネはよく「灯織を二人で支えるユニット」みたいな言われをされていた。正否はさておき、シャニマスの傾向というか根っ子の部分がその頃からよく出ていたんだなという感じだ。今灯織というキャラクターを出すとしたら大体SHHisと同じような見せ方になっていたかもしれない。

 

 

2018.5.31

五色爆発!合宿 クライマックス!

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放クラの1st.コミュにして、今なお高い人気を誇るシナリオ。文字通りメンバーそれぞれの個性が和気あいあいと躍動する中に、ちょっとした青春の香り。「シャニマスはシナリオが良い」という評価はこのコミュ辺りから広く語られだしたように思う。

そして少し後には凛世SRの【微熱風鈴】だか【ふらここのうた】「文学キメてる」とか言われてたような。

 

 

2018.8.20

ここでカードイラストのアップをジュースが飾るようになる。
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2018.9月頃 ~ 2019.3月頃

シナリオ面への重点化

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この辺りで最初期の助走モードから離陸してシナリオへと重点を置きはじめた感触。

あとまとめ記事を遡るとこの初年10月頃には「全員がPラブみたいな路線になる必要はあるのか……?」とか話されだしてるな……。その後にまつわるエとセとラ。

 

開始から早半年が過ぎても霧子のpSSRはまーだ実装されずやきもきされていたらしい。この頃から霧子の大トリ芸は筋金入りだったのだ。

そして2018.11.19

光は下りた。
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【霧・音・燦・燦】幽谷霧子

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ほぼ一年後になるが、私が最初に霧子をプロデュースしたカード。忘れえぬ出発点。

ここから霧子コミュは本格的に「霧子ワールド」へ舵を切っていく。今見ても話の展開とかで読ませるようなものではなく、フレーバーテキスト1000%で叩きつけたようなコミュだと思う。初めて『羅生門』を読んだ時「一枚の画にシナリオ添えたみたいな作品だな」と思った感覚に近い。まるで絵の解釈を読み手に委ねるような “空間性” がシナリオにこもっている。いやあ【霧・音・燦・燦】の話は未だにずっと続けちゃうな。

またこのムービーの「君がいろんなものに触れて得たものが、その姿が、君自身の輝きになる」というようなテーマが、「霧子はいろんなものを見ている人」という描写が、後々の霧子LPや他アイドルも絡めた最近のコミュたちへと繋がっていく。

 

 

続く2018.11.30にはこのカードが登場したらしい。

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絵がさいつよ。逆に何でこの時期にシャニマスやってなかったのか不思議になるな。ヤンデレゲーのパッケージって呼ばれるのは笑いながらも怒りながらも正直分かっちゃうのがね。

 

2018.12.21    【小さな夜のトロイメライ】八宮めぐる

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ノスタルジックに感傷的な内容もそうだが、やはり一番は「シャニPが自分の過去話を語りはじめた」という点が特に注目されていたかと。作中のプロデューサーが明確な人物像を持ち始めたというのが画期的なように迎えられていた(……FFとDQの間で育った身からすると正直「今更なんだよ」みたいなリアクションが出てしまうが)。

シャニPが一人のキャラクターとして台頭していくまでの道のりでもある。が、それは即ちユーザーと作中世界の距離感が問われていく道のりでもあるだろう。主人公のキャラ付けへの是非とは、大概が「自分がなりきっているかどうか」ではなく「自分の思惑からも離れながら勝手に動く操縦物を気に入るかどうか」なのだから。

 

2019.1.31    『Catch the shiny tail』

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一個一個に長話はできないけど。イルミネの歩幅ってこうだよね、がよく出ているような名イベント。

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この真顔で「お真乃、おめぐ、ちょいとお待ちよ」とか言われる身にもなってみろ。実は「あの灯織が二人のために一生懸命餃子を作っている」というのが感銘をもって受け取られた一枚だというのは今となっては(いろんな面で)伝わりづらい話。

 

 

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2019.2.28

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【白・白・白・祈】幽谷霧子

【霧・音・燦・燦】以来のpカード。すべてのコミュが「霧子コミュ、ここにあり」みたいな内容だと評判高い。2月末の実装……もう春も近いであろうなごり雪の季節を思えばなお沁み入る一枚かもしれない。

Trueの『そこにいますか、雪』は単に霧子的詩世界というだけでなく、霧子の軸とか「自分はこうありたい」を説いたコミュだと思う。

 

 

2019.3.6

なきenzaマガジンの遺産 (または死因) ~コラ誤植大事件~
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2019.3.9

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2019.3.10    1st LIVE

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2019.3.28    咲耶、『JADE』歌って。

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摩美々の『DRAIN』と咲耶の『Tears』とアンティーカでの『CELEBRATION(hideソロver.)』も頼む。

 

折角なのでここで書くと、シャニマス始める前はアンティーカ全然関心なかったどころか「この手の二次元黒系グループはごめんだね」くらいに思ってたんですね。で今に至るんですけども。それが覆ったのは、端的には霧子と咲耶の心象描写によるところが強い。二人に表面性よりも心象的なところでデカダンっぽさを受け取れたからだなと。ああ、「三船美優に本当に近いのは千雪さんより白瀬咲耶」ってよく言うのはそういうことです。そこからアンティーカ自体により惹かれていくのはもう少し先の話。

で、当時未プレイの私は「黒いからってアンティーカ勧めるのは安直でしょ (笑) 」とか思いながらYOSHIKI CHANNELに関根さんや高山たちが出演した回をちゃんと見ていた、という思い出話でした。

 

 

 

2019.4.1 ~ 12.13

リアリズムという命題が来る

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2019.4.1    【伸ばす手に乗せるのは】風野灯織

灯織の成長と変化を指し示したカード。であると共に、「シャニマスはアイドルたちが歩みと共に成長し変化していく」ということを提示したカードでもある。過去のエピソードを踏まえて成長していくこと自体は他のアイマスや作品でも同じかもしれないが、シャニマスのそれは他所以上に回転速度が早く、また「このアイドルはこういうもの」というアイコン性からの逸脱度がやや高めな辺りが違いか。

生きてることは物語じゃないから」という言葉を巡る命題は、この時既に始まっていた。

 

 

2019.4    ストレイライト登場

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冬優子ショックは言うまでもなく。触れるなら追加アイドル全般における「より繊細で鋭利な人物像」と「毎度増加していくW.I.N.G.編の展開量」か。あ、冬優子実装初日はみんなネタバレ禁止を遵守してたけど、僕はぽろっと流れてきた「綾辻さん」というワードで大体察しました。ネット見ながらネタバレ禁止なんてねえんだよな。

 

自分から取り上げたいのは、あさひのキャラクター性、及び朝コミュの選択肢。

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周辺注意や他者との調律に不足があるあさひの性格。それに対し正解答なのは不注意を単に指摘するでも嫌がる素振りでもなく、「あさひの目的を理解して付き合う」こと。この辺りは単なる知識とかシナリオテクニックとかではなく、雑な言い方だが「誠実さ」を持ってないと書けないものがあると私は思っている。

私が「シャニマスのシナリオは良い」と思う時、それは単純なシナリオ構築力だけではなくそういった「誠実さ」──全部が全部そうだとは言わんけど──を思う。その「誠実さ」が、後のストレイ感謝祭やチエルアルコや、例えばベリソなんかに繋がるのだろう。

 

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「プロデューサーの発案で素の本人とは違うキャラでやっていく」というありそうでなかったかもしれない方向性に挑んだ愛依。その独特なキャラ形成は、“あの人” との対峙も経て「アイドルという嘘と本当」といったテーマに突っ込んでいく。シャニマスが「アイドルとは何か?」というテーマを推し進めてきた今日こそ、強い意味を持つキャラクター像だと思う。

 

 

2019.4    感謝祭第一段実装

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踏み切りでみんなで叫び、ハッピーエンドのその先を問い、フライング解散話をフライングでキャッチして止めるというふゆもドン引きの空中戦を繰り広げ、ちょこ先輩がコロッケに醤油をかけてた第一段感謝祭。実はアルスト感謝祭の甜花ちゃんENDがナチュラルに好き。

 

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自分が初めて「ユニット:アンティーカ」と向き合ったコミュだった。ユニットとソロ活動を通して集と個を描き、「ユニットであることの意味」を展開した。この感謝祭以後、アンティーカのユニットコミュは「ユニットという居場所を守る話」という側面が常にある。まるでこの感謝祭がアンティーカの固い約束の場であったかのように。

「アンティーカは全員が弱くて優しい子たちで支え合ってて、だから、強い」というのは私からの最大の結語。L'Antica感謝祭の話になるとL'Arcの『虹』のポエトリー朗読したくなりますね。心は海岸の石のよう。波にのまれ、たくさんの傷を得ることで、愛は形成されていく。」 数人のエンディングは『Anemone』っぽいよな。

 

 

2019.4.19    【チエルアルコは流星の】八宮めぐる

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チエルアルコへの考察、感想、想い、めぐるの背景、孤独、優しさ、答え、それらを丁寧に丁寧にとうとうと述べる者たちを、人々は「チエルアルコおじさん」と呼んだ。

そういえば「怪文書」と呼ばれるものがシャニに定着したのはいつ頃からだろう。感謝祭の頃にはなんかみんなふせったー使ってた気がするな。

そして高山コミュ曰く、チエルアルコに多くの考察が出たことが「情報を提示しきれていないのにシナリオを公開してしまったのではないか」という反省に至り、『Star n dew by me』はああいった内容になったという。ソース失念したけど≠も「三峰のキャラを勘違いされてる節あるから出したわ」みたいな話なかったっけ。結果的にこういう出し方の方がよかったんじゃないかなあと思ったり。

「この子の気持ちはこの子にしか分からない」けれどそれでもあの子にかける言葉を一生懸命手繰ろうとする在り方には、シャニマスの一貫したテーマが詰まっているだろう。

 

 

2019.4.19

【夕・音・鳴・鳴】幽谷霧子

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おそらくお日さまが初めてフィーチャーされたのはこのカード。一貫してすべてを暖かい色に染めるものの象徴。

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Trueの『でんごん』は世界五分前仮説よろしくいつの間にか世界を入れ換えてしまう妖怪の話。霧子なりの言葉で、この景色や自分たちが少しずつ変わっていくことを暗に語ったのではなかろうか。だから、変わっていく前に「伝言」しておきましょう、というのがこのコミュなのだろう。

この認識論を意識したテーマは【我・思・君・思】や【琴・禽・空・華】を経て霧子LPにまで続いていく。

そういえば当時は霧子のさん付けの基準がユーザーにはまだまだ不明瞭だったが、この年末には高山より「物語性」「対話の対象」というワードで説明がなされる。霧子的認識の一片である。

 

2019年の4月、濃すぎるだろ。

 

 

2019.5.2  

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実はこれの前に摩美々がやってる……うっすらとしか憶えてないが……。なお、当時の主な反応はエモいとか実在性とか以前に「俺達は何を見せられてるんだ……」だった。

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2019.5.20

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お日さま教、創設。

 

 

2019.6.10    【幸福のリズム】白瀬咲耶

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娘心の分からない父の話と、よそ見運転を咲耶が強く制止するくだりが印象深い一枚。改めて時系列で振り返ると、感謝祭のフラグっぽくもあったぶらり旅、感謝祭、幸福のリズム、そして先行って我・思・君・思、おもちをつこう、と、一つ一つは単話ながら一連の歩みが描かれて見える。

 

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ちらっと好きなカード絵貼ってもバレんやろ……

 

 

2019.6.30

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みーんなrunの話してたなこの時。

「アイドルの在り方」みたいなものをゲームの中でここまで描くのか、という言葉も当時の中で見かけた。なるほどと思うところもあるし現在に至る道筋はこの辺りから始まっていたとも思える。

また、ここから19年いっぱいは「あさひという『個性』に事務所のそれぞれがどう向き合うのか」がユーザーも供給もじっくりと焦点とされていったのに対して、その後の面子になるほどあんま馴染んでないというのも関心深い。

 

 

2019.7.10    霧子ワールドの最極点

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【我・思・君・思】幽谷霧子

「とっても疑り深いデカルトさん」に対して、「夢でも、夢じゃなくても、この咲耶さんならそれでいい」と返す霧子。【我・思・君・思】というカード名からも分かるように、それは「我思う、故に我あり」からなるデカルト的な懐疑に対する「 “私の思い” と “その人(咲耶)の思い” で存在は認識し合える」というような回答か。

信じようとする力であり、「夢見事」とも言われそうな危うさもあるだろう。「霧子ワールド」「霧子の認識の方法」を突き詰めたようなコミュだ。そしてその霧子の在り方については後に『ストーリー・ストーリー』【琴・禽・空・華】などで一石が投じられていく。

さておき久々にこういうコミュ読みたいなあとか。一年に一枚はこういうコミュ欲しい。てか我君シリーズどうなるんかのう。

 

 

2019.7.31

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サマー・ミーツ・ワンダーランド

「てんきり&灯織&あさかほという結構な俺得面子がガチの神霊体験に招かれる」という俺得イベント。越境イベはホラー要素ありの謎文化がここに。まあ夏はやっぱり霊と向き合う季節だよ。

個人的な感覚だが、夏の越境コミュは毎回「霧子コミュっぽいな」と思う。サマーミーツ、アジェンダ、ベリソ……。勿論単純に霧子の出番が多いということではなく、作中のトーンとか、ノリとか、扱ってるテーマが霧子コミュっぽい。ということで私の中で夏越境コミュは毎年最高。

クロノクロスのサントラ聴きながらサマーミーツ読むのもめっちゃええぞ。神の庭(神津島)やめろ。

 


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2019.8.31

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霧子が紙芝居を作るお話。時系列で追って感じたが、アンティーカのイベントコミュは「一つのドラマ」というよりも「それぞれの歩みの中での一節」という趣が強い(sカードとあんま変わらんと言われる所以でもある)。変な話イベントコミュででかい花火を上げようとはイルミネ以上に考えてないような。だがそれらのイベントコミュはどれも、一人一人の「これまで」と「これから」に直結している。

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霧子が紙芝居に置き換えた「なりたい未来の自分」と、アンティーカという存在。アンティーカ感謝祭への霧子からの回答のようだし、そこに感謝祭からはまた少し変わった咲耶の姿もある。

それぞれが苦難を抱えて辿り着いた『アンティーカ』だからこそ、その場所はただただサンクチュアリとして純然と守られていくべきなのかもしれない。

 

 

2019.8.31

ご存じ【NOT≠EQUAL】三峰結華

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これ十六夜イベと同日だったのかよ。まだ持っていない頃でも大体の内容知ってたくらい有名だけど、この一枚だけ持ってない間の「謎の空白」感ハンパなかったなという。うんうんそれもまたシナリオの連続性だね、復刻するようになってよかったね。

 

 

2019.9.10

ストレイライト感謝祭実装

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まず当時のまとめを見返していたら、この時点で「ギスギスは嫌だ」「しんどい」などと言われてて驚いた。ストレイ感謝祭で言われるなら最近のシャニマスまわりはそらそうよ。という前フリから入ってしまったが、私的にはストレイシナリオで一番好きなのがこの感謝祭です。

私は、チームプレイというものの扱いに触れる時いつも頭にあるのが「自分一人なら楽に100点満点を出せるかもしれないが、それは100点までしか出せない。自分の予想を超える120点や200点は、誰かと手を合わせない限り絶対に出ない」という話。それを真正面から描いたような感謝祭だったと思う。

一人で進んだあさひは、ここまでやれればゴールだなという “終わり” と、それで何が残るんだろうという孤独が見えてしまったのだろう。その先へ進むのは、自分にない力を持って走ってくる冬優子、愛依の存在なくしてありえなかったのだ。という話と受け取っているので、「ユニットコミュ」という文脈では私はこれを一つのベストコミュとして挙げたい。

 

 

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2019.9.20    【水色感情】杜野凛世

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今改めて読むと記憶よりもシンプル(勿論味気ないという意味では全くなく)に感じたな。展開は簡潔でも、その中に込められた熱量は今なお強い。

 

2019.9.29    シャニマススレ  伝説という名の 戒め

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2019.9.30    【きまぐれのめぐみ】田中摩美々

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「ディス・イズ・アンティーカ(白瀬)」。元モデルが一番芋掘りガチ勢みたいな服装で来てんだから古参ファンさんはもうボロボロ。

 

 

2019.10    風野灯織の「占いの館」

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もう一回やんないかなこれ。

マイベストセレクトf:id:franca_LEDIEFAHT:20210924195524j:image

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この辺から筆者がリアタイになります。f:id:franca_LEDIEFAHT:20210924195723j:image

 

2019.10.28

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社長、はづきさん以外のサブキャラが前面に出たの、徳次郎が初じゃね!? 今年のクリスマスは徳次郎コミュで決まりやで。

 

 

2019.10.31    「すごいめぐるちゃんじゃなくて、めぐるちゃんが好きだから」

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イルミネが本当にトライアングルになった日。という言葉が浮かんできたが、どう思われるだろうか。

 

 

 

2019.12.13 ~ 2020.2.28

幕間のような、大きな始まり

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2019.12.13

チーム分けと、靴と、アイドルと、サンタと

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シャニマスくんいっつも「今日は浮かれ騒ぐ日ではない」って言ってそうっすね。

社長まわりの話に注目が集まりつつ、一方で283プロの在り方を綺麗に描きだしたシナリオでもある。そのままにちか─SHHisと283プロ という図式に直結しているだろう。

これも当時の反応を見返すと賛否まちまちで驚いた。今はだいたい好評だと思うけど、話の内容というより天井社長というキャラクターアイコンがウケていっただけなのではとも、いやそりゃそういうもんなんだけどね。

 

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RAYの『Fading Lights』とラルクの『NEO UNIVERSE』歌ってくれ

 

 

そしてこの年末年始を経てから一気にPラブ風味というかギャルゲー色が強くなったように見える(個人的には主要コミュがいよいよへヴィさを増していくのとも比例しているように見えなくもない)。

 

2020.1.1

【鱗・鱗・謹・賀】幽谷 霧子
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そしてあの人は書類の山を越えた。

ガシャムービーが思い出アピールと謙遜ないやつ、好き。

 

 

一応書き置いておくとこの辺りでスタマスへの出演が発表された。私はあんま興味ないけど。しかしだな……

 

2020.2.12

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【奇・綺・甘・甘】幽谷霧子

収録コミュの大半が一つの劇中劇というなんか贅沢な使われ方をしたカード。いいぜ。

 

2020.2.20    【メイ・ビー】和泉愛依

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来るよ、愛依の友人

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キャラ絵もボイスも事前注目度もなくても、ただコミュを見た人達の地道な話題(ネタ)から流行語ノミネートにまで駆け上がっていくさなぴー、すっごくかっこよかった。

そんなさなぴーがその後も準レギュラーのように登場し続けるのは、単なる面白厄介ではなく「キャラを偽ってアイドルをやっている愛依」という核心を最も問うてきた人間だからだということも、忘れてはならないだろう。

 

 

 

後半へ

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