ようやくの、Plastic Tree初現地でした。最高も最高だった。
色々演出あったのに、席が遠くて見えにくかったのは残念だったけどねー(そのためだけにアーカイブも買うか……?)
ツイッターより
まずは麗しの一曲目『眠れる森』。サーカス小屋を催した闇のステージがライトに照らされる。
『梟』、最初のイントロアレンジで気づけなくて「? ?? あっ梟!」ってなっちゃった。まあ、初参加の醍醐味ということで……。
めちゃくちゃオフェンシブな楽器隊の音にここで圧倒されてしまった。
全体して思ったことが竜太朗さんの歌声とアキラ氏のギターのコントラストで、アキラのギターがもう容赦ないくらい攻撃的。ともすれば「ボーカルに対して厳しすぎるだろ」とも思えるくらいの激しさなんだけど、それは厳しさというよりも「一緒にフロントにいるぞ、奏でているぞ」という “添い” なのかなと。なんかずっと見ていてそう思わされる光景だった。
そもそも梟なんか生音はおろかカラオケでもしんどくてよう歌わんで。それを歌ってのける竜太朗の実力は言うまでもなく。
『くちづけ』、聴けると思わなかったのでめちゃくちゃ嬉しかった。
この日に向けてプラのアルバム全部聴き直したんですけど、おかげで一番改めて好きさを増したのがくちづけだったので。インクが一番好きなアルバムなんですけど、大体この2曲によるところがでかいと思うし。
『絶望の丘』、周りの先輩方が座ったまま手扇子やりだして宗教的畏怖を覚えた。僕もやりました。
『「ぬけがら」』、多分レアだったろうなーこの曲。初手回収してしまった。
98年、2ndアルバムの楽曲。そこからプラの音楽性は変節し続けてきたわけだけど、その上で「どの時期の曲は避けてる」ということもないし、またそんな大昔の曲を今歌っても全然違和感がないってのが凄い。
例えばラルクやBUCK-TICKが最初期の曲やっても決して「あの頃と変わらぬまま」という形ではないし、GLAYが今でも千ノナイフニ刺されてる気もしないじゃん。歩みの足し算も含めて曲の意味合いは変化していくと思ってて。
という中で昨日のPlastic Treeの「ぬけがら」、多分驚くほど原曲どおり。ニュアンスが。それはなんぼプラの音楽性が変わり続け広がっていって演奏力を伸ばしても、きっと竜太朗さんやPlastic Treeは今でも「蝉の悲鳴も自分も好きじゃない」ままだから。いやあ中々ない迫力というか、「永遠の内向少年」は伊達じゃないなあっていう。
『イロゴト』めっちゃ良かった! 原曲はミディアムにまとまってる印象だったけどライヴだとシューゲイザーなギターサウンドがぶわあーなってぇ(千原ジュニア)、ああこんな大きく包んで溶かすような曲だったかと。そして何よりケンケンさんのドラムさばき。Aメロのロール鮮やかすぎて完全にもってかれた。いややっぱり原曲聴き直しても全然違うな。
からの間髪入れずの『空中ブランコ』。説明不要の優勝。会場無声だけどみんな「これマジですか……」ってなってたはず。なった。
で、ある意味この日の裏の華とも言えそうなドラムソロ~セッションタイム。引き続き空中ブランコをベースにした進行に、まずケンケンの鼓動のようなドラミングから、リーダーのガリッガリしたベースが乗り、続くアキラのギターはシューゲイザーチックなサウンドに所々エレクトロっぽい鳴らしを混ぜたもの。
ここ本当にね、何でこんなPlastic Treeにハマったのかついぞ思い知らされた感じでしたよ。後ろの楽器隊の音がみんな好きなやつだもん(竜太朗によるアンニュイな歌世界観も大前提として)。音が好きならどんな曲演奏しててもまあ好きになるわな、とも。
ヘイトレッドも聴けると思わんかったなー
そして、本編最後、このライヴの看板曲でもある『サーカス』。Plastic Treeメンバーをして「Plastic Treeにとって大事な曲」(考えてみたらその言葉の真意はよく知らない)たる大曲。これを聴くために参戦したし、これをライヴタイトルに出したから “樹念” 公演という本気度を察知して挑んだ。
そして、サーカスは来た。
後半部のハイライトから本当のサーカス団のような方々が登場して各々がステージを動き回る、ストレートながら曲の本質的なカオスティックさを体現したようなステージ。いや上の席の遠目でしか見れなかったのが本当に惜しい。
今日は素敵なゲストの皆様と共演出来ました。
— 有村 竜太朗 (@Pla_ryutaro) 2021年7月25日
まだ頭の中はあの時間デス。
(・覚めない・)/#PlasticTree#PPPサーカス pic.twitter.com/s1CxeUpjOP
深海洋燈のメンバーがplastic treeさんのライブに参加してきました!
— 深海洋燈 (@ShinkaiLamp) 2021年7月25日
フライヤー撮影のために私達が作ったゲートが、ライブ会場にも出現していてそれだけで涙が…
しかも深海洋燈メンバーがそのゲートを潜って登場…
ライブも曲から演出から全てが本当に最高でした!
ありがとうございました。 https://t.co/cM15EzsepH
二度のアンコールと佐藤劇場(佐藤大サーカス)を挟み、「大トリ曲は何でしょう」というちょっとした小噺の後で(中々に「大トリはやっぱりこれ!」っていう曲を当てづらいバンドだと思う)、演奏されたのは『マイム』。そういえばサーカス繋がりでしたねすぎる。
いやサーカスを意識して『マイム』なのかは実際分からないけど(笑)。でもサーカス団の皆様も再登場して文字通りの大団円でしたからね。観客席も座ったままマイムジェスチャーする人数多。
竜太朗さん曰く「“ライブで映える楽曲”を意識して制作した」「今バンドとして、追求したいことを全て試すことができた(2014年時点)」という曲。こういう出番もある曲なんだなーと。大トリでやる曲というイメージでは全くなかった(それでいて会場は静かに盛り上がっていた)ので、「マイム締め、そういうのもあるのか」って拍手喝采してました。
そして全曲目を終えた竜太朗さんから「そしてパレードは続きます!」の一言と、スクリーンによるライヴスケジュール発表。
改めて、初参戦にはありがたすぎる最高の公演でした。ありがとうございました!
Plastic Tree streaming live
— 有村 竜太朗 (@Pla_ryutaro) 2021年7月25日
Peep Plastic Partition #10 “樹念”特別公演
「サーカス」
終わってしまった。
終わってしまったよ。
ずっと演りたかったことが叶いました。
観てくれた人ありがとうござい〼。
(・サーカス・)/https://t.co/XXjVjrxuDi…#PlasticTree#PPPサーカス pic.twitter.com/vmIQ0HOyhb