シャニが色々動きだしてるのは一回一回反応してたらキリがないので一先ず置いとくとして
今更ながらやってる『WORLD OF FINAL FANTASY -MAXIMA-』が面白い。
いや、「ああ、FFってこんな面白かったんだよなあ!」と引き戻されたというか。
小学生の頃にFFシリーズに出会って以来、数えたら30作以上やっていた。そんな数出す方も買う方もどうなんだって感じだ。とはいえナンバリングは12までしかやっておらず、まあ懐古というか古もの端もの好きというかそういう奴です。世代なのが大体9~12辺り。ソシャゲ、ゲーセン以外のFFに触るのは作品順的にはDDFF以来か? うわあ。
で、WORLD OF FINAL FANTASYが面白い。どんな作品かと言うと、一言で言えば「FF式のモンスターゲー」。いやそう言っちゃうと今更になっちゃうんだが。まあモンスターキャラ愛玩的な需要は一旦チョコボシリーズでやりきってたからかな。
「ポケモンとかDQモンスターズみたいな感じ? じゃあもうお腹いっぱいだよ」と思うことなかれ。そこが本当にFF式なのだ。
物語は良くも悪くもいつものFF……にライトなノリという名の糞寒いギャグを散りばめたもの(このゲーム最大の欠点として名高い)なのだが、それを補って余りあるごちゃごちゃを排しつつも豊かな世界観とバトルシステムが魅力。
「ノセノセ」というシステムで仲間にしたモンスター達と一緒に、というか「一つの合体キャラ」になって戦う。なのでザコ戦くらいなら弱くてもすぐ前線に出せるし、バトルにおいてもダンジョン踏破においても「どのモンスターの力を借りるか」を考えながら進めるつくり。
私はかつてポケモンで「攻略情報なんかアテにしてもしゃあない! 全部のポケモンを均一高レベルまで育ててどれが強いか自分で判断するぞ!」ってやってあまりのめんどくささにその後ポケモン触りたくなくなったという自爆みたいな悲しい過去があるのだが、このシステムだとそういうことは起きない。言わば装備みたいなものだ(FF8のジャンクションシステムの方が近いか)。
と言っても、モンスターにも当然レベルやスキルや有利不利などが設定されている。
主人公二人の大きさは編成に合わせて任意に変更できるのも絵面含めて面白い。
更に敵もノセノセしてくるし、ノセノセ状態を分割させる「ノセノセくずし」を敵味方ともども使うので(大概こっちが崩された時の方が致命的)、分かりやすいシステムにまとまりながら想像以上に戦略性と臨機応変さが求められる(私はアクティブ最速モード絶対派なので結構忙しい)。その上に一定の組み合わせで登場する「合体技」なるものまで乗っかってくる。
また、世界観もシンプルにしてユニーク。始まりの街は現代西洋街風だが、そこから訪れる世界は汽車に乗り氷山を抜けて懐かしのコーネリア、サロニア、ミッドガル……「ご存じ旧作品のあの街」という面も手伝って中々にカオスというか、統一してるようでされていない。浜渦氏によるBGMも雰囲気にマッチしながらも良い意味でどこか浮いている。
ワールド オブ ファイナルファンタジー(WORLD OF FINAL FANTASY) OST - ナインウッズヒル・ワールド - YouTube
ワールド オブ ファイナルファンタジー(WORLD OF FINAL FANTASY) OST - プリメロディ・悠久の風 - YouTube
サントラ買うしかねえ。
ああ、私はいつの間にかソシャゲタイトルが出てはやり捨て出てはやり捨て。ソフト作品も近年の有名タイトルを今年に入ってから数作触ったが、出来の良さは伝わるがあまりハマらなかった。
それらは言ってしまうと「ストレートによく出来てる」のだ。統一された世界観と雰囲気。オリジナルと言えばオリジナルだけどメニュー開けて一目でやることが分かってしまう見慣れたようなシステムデザイン。ソシャゲにもなれば何が面白いのか「大体いつものシステムだよ!」とかゲーム内で言っちゃうものもある始末。加えて言えばアニメ的で大体流れは見えてくるストーリー展開。
ノセノセシステムだ! と言われた時何じゃそりゃと笑いながらも注目したし、その上でスキルや合体技があると聞いてどれどれと触りはじめ、あまりに強力だからそうくらわないだろうとふんでいたノセノセくずしが結構な頻度で飛んでくるので戦い方を考える。
ああそうだ、俺はそんなことを繰り返しながらずっとFFを触ってたんだ。FINAL FANTASYの面白さって、こういうとこじゃん。初耳だよというようなバトルシステムに触れて、つまりどう立ち回るのがいいのかと作品ごとに考える。そうだったなあ。
子どもの頃、親の友人の家に連れて行かれたらFF2や5の攻略本が置いてあって、熟練度システムやジョブシステムを本で見るだけでわくわくして「今すぐこのゲームやりたい!」ってなった、もう今は思い出せる自信もないあの感覚。
余談だがそもそも私が本格的にFFにのめり込むきっかけになったのも、小学校の頃家の押し入れ漁ってたらFF6の攻略本が出てきてこの表紙絵に一発で持っていかれたからだ。
WOFFに話を戻すと、統一されてるようでいちいちどっかでずれている世界観と音楽もまたかつての楽しさを思い起こさせる。
指輪物語的ファンタジーだと思ってたらいきなり宇宙にまで手を伸ばした古代文明の浮遊城跡に行き、近代中世風の対帝国戦史だと思ってたらいつの間にか崩壊世界の瓦礫のてっぺんで神を気どってる道化魔術師との死闘になり、都市の爆破テロで始まりと思ったら古代種だの古の禁断魔法だの宇宙侵略生物だの機密生体実験だの超究自分探しだのが降ってくる。それがFFだ。ナウシカ的世界観だと思ってたらいきなり回転数上げたプログレロックみたいなやつが流れ出すFF5『ビッグブリッヂの死闘』など最たるものだろう。
容量も少ない時代から「とにかく新しいもの、面白いものは全部詰めこめ」でやってきた精神、それこそがFFだろう。
そういう面白さが「コンパクトに分かりやすく纏まってる」のもポイント。システムも世界観のデザインも、結構なアイデア詰めを感じるがそこで「ごちゃごちゃしてんなあ」とは思わせない手腕がある(プレイヤーがどれだけ歴代FFのセンスに付き合ってるかでも幅が出るんだろうが)。「洗練」と「スカスカ」もまた紙一重だが、こちらは間違いなく「洗練」された作品性ではなかろうか。
あとWOFFは全面的にシナリオ倍速モードとスキップモードを導入してて、一方で最近やった他社のRPG群にはなかったので、「その辺今はスクエニの方がしっかりしてんじゃないかなあ」とも思ったな。ムービー主義が叩かれてきたのは一番理解しているだろうし。
近年のゲームのシナリオまわしにおいて必要なのは、ムービーを縮めるのでも話を意地でも盛り上げようとするのでもなく、「どうでもよくなったら流し見で済ませれるようにする」ことなんじゃないかと思ったな。昔のRPGが懐古評価されるのもそこだよな。たるくなったら一語一句付き合わずにボタン押しっぱでスルーできたからだよ。
私はFFが大好きだ、とさっくり言えるほど円満な付き合いでもない。「何やってんだよ…」と思うことも多々あるし、FFの新作が出るぞ!と言われても横目で見ながら、でも叩かれてるとやっぱりちょっとむかつく。そんな感じ。はるかなる故郷なのだ。
Final Fantasy 5 Dear Friends Track 6 My Home Sweet Home - YouTube
地元の悪口って同郷同士ならずっと笑いながら話せるけど他所の連中に言われたら釘バット装備しちゃうもんな。そしてやはり、私はスクウェアのゲームで釜の飯食って教わって巣だったのだろう。それははるかなる故郷。いつか帰るところにたまたま帰ったのだな。
あー、考察やら脳内補完やら二次創作やらに初めて触れたのもFF板だったか。いや初めて見た二次創作は家の押し入れで見つけたドラクエ4コマ劇場かな……。
ちょっ 画像探してたら見つけてしまった。アレンジ曲はゲーム中で聴くまで聴かないぞ。
タイトルも長くなりスタッフチームのトップも代わる代わる、「FFってつまり何?」というテーマは延々と語られ続けている。私は、「面白いもの、自分がいいと思うものをとにかく詰め込め。形は後世が勝手に形式化する。」と言わんばかりのスタイル、その実現だと思う。ずっとそうであってほしい、FFには。SaGa共々。
そしてそのスタイルはその時代──80年代末から90年代中頃の文化にはとかく顕著だったように思うし(V系シーンとかな)、私は今もこの時代にそのスタイルを求めているのだろう。
FFの音楽の話とかやりだしたら本一冊分でも足りんで。
霧子のイメージ? うーん1~6辺りか……『Roaming Sheep』かな
Roaming Sheep “彷徨えし者たちよ” from FINAL FANTASY III 『Legend of the Eternal Wind ( 悠久の風伝説 ) 』 - YouTube
いきなりこれか…… FF6のCMにも使われてたという。雪原で魔導アーマーに乗ってる霧子ください。
ちなみにWOFFをやり出した理由は「霧子がケバいモンスター育てながら一緒に異世界を探索してまわるゲームやりてえな」というクリスタルの導きからでした。
あとPS版FF1から我らが『カオスの神殿』。実質初代ラスボスのテーマ。もうこの曲が私の性癖を仕上げたと言っても過言ではないほどの影響がある。
うーんあまり好きな言い回しではなかったんだけど、しかしこれほど「性癖」という言い回ししかしっくりこない曲もない。天野喜孝の世界って感じ。ファミコンの原曲も時忘れのアレンジも最高なのでそれぞれ聴いてほしい。
『雪・月・風・花』は「アイリッシュではなくスコティッシュなのがこだわり」らしいけどアイルやケルトだと意味合いが違っちゃうのかな(Celtic Moon、Dear Friendsを抱えながら)。
ヒオリクエストのネタたまに考えるけどまとまらないのはそもそもカードを持ってないせい。復刻するかおひおの不思議のダンジョン作るかしてくれ。
灯織はーFF外伝のフィールド2曲とか。その場合ヒロインが真乃かな。灯織、滝から落ちたり飛行船から落ちたりしながらもひたすらに何処かで狙われている真乃を守るために走り続けてくれ。
果てしなき戦場 - 聖剣伝説 【作業用BGM】 伊藤賢治 itokenji Adventures of Mana - YouTube
Seiken Densetsu Sound Collections [#22] - In Search of the Sacred Sword ~ 聖剣を求めて - YouTube
灯織のバトル曲は、やっぱりこれじゃない?
Classic VGM 259: Final Fantasy IV - Boss Battle Theme - YouTube
王道の極み、というか「これが王道になった」んだろうなあ
Final Fantasy 5 Dear Friends Track 2 Lenna's Theme - YouTube
主張しない名曲。雰囲気でこれ!って挙げたけどレナとの共通点と言われれば……「基本は清楚、王道ヒロイン」「ナチュラルにアクティブ」「説明もなくアレな衣装の率が高い」、結構共通点あった。いや鳥(フェニックス)と家族同然に心を通わせられるというファンタジーらしい共通項がだな
チョコボ先輩……
Adventures of Mana - Theme of Chocobo (OST) - YouTube
咲耶って新旧いつ頃のFFにも登場してそうだよな、とか思う。とりあえず『ローズ・オブ・メイ』と『神の誕生』にするか
Final Fantasy IX Soundtrack : "Rose of May" - YouTube
(考えたら咲耶がFFっぽいの、「櫻井敦司ルーツが濃いから」では?)
咲耶の召還獣はマディンにしよう、お父様の魂だ…。
例えその命の灯火尽きようとも学校行かないと 内なる闇と闘いし者はシガイ化しちまうんだよ!? 雛菜、わたしのこと『小糸先輩』って究極召還することになってもいいの!?
— ノムリッシュ福丸bot︎︎︎︎ (@FFkumaru) 2021年3月16日
そのグルガン族の男は静かに語った。小糸にはFF9のフィールド曲とFF3の通常戦闘を流せ。
Over the Hill - "FINAL FANTASY IX" Original Soundtrack - YouTube
Final Fantasy III DS OST - Battle 1 ~ Extended - YouTube
小糸、多くの命の生きる理由を背負ってペプシマンに立ち向かってくれ。
ノムリッシュ作品からはFF7の『山の向こうに』にするか。円香の凝り固まり歪んだ記憶と向き合って本当の円香を取り戻させるのかな?
Final Fantasy VII - On the Other Side of the Mountain [HQ] - YouTube
李衣菜は…FFというより秘宝伝説でロマンシングだからな… 智絵里にFF9とRing of Fateやらせて泣いてもらう。ゴールドソーサーで全部のミニゲーム極めてる智絵里はあまり見たくない。やっぱりちょっと見たい。
あ、FFで一番好きなバトル曲は『The Extreme』です。我ながらいかにもだなって選曲だけど。少なくとも10までで言えば間違いなくこれが植松プログレの最高傑作だと思う。
Final Fantasy VIII - The Extreme [HQ] - YouTube
天野絵風三船美優と風野灯織見てえなあ。
じゃあ、智絵里も李衣菜も、シャニマスも、この曲に集約されようか。
『大いなる翼を広げ』(チョコボレーシングアレンジ)
【耐久BGM】ミシディア空中庭園 チョコボレーシング - YouTube
一番好きだわ、ミシディア空中庭園