2021.3.28 LUNA SEA -RELOAD- days2


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いつぶりになってしまったのかLUNA SEAのライヴ。近くで普通にLUNA SEAのBGMや円盤流してる店たちに、BUCK-TICKと比しても黒すぎる参加者の群れ。まあ私も黒かったけど。2日目の方に行きました。

 


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まず何よりも真矢さん快復おめでとうございますですよね。「LUNA SEAのドラムは真矢じゃないと」なんて当たり前すぎてそぐわないけど、音響のあまり良くなかった会場でもカンカンと突き抜けるように響くパワフルでソリッドでパーフェクトなドラム。正真正銘宇宙一のドラマーですよ。

 

昨年末の延期前、ライヴ中にコロナ禍で奮闘する方々に向けてブルーライトでエールを贈るという報せを見たとき、正直「誠意は分かるけど、なんかそれが逆に他人行儀だな」と思っていた。

それが真矢があのタイミングでコロナにかかって。ご自身の体調は勿論、ギリギリまで準備してた会場も駆けつけてきた方々も全部急ブレーキするしかなくなって、「他人事」じゃなくなった。今があるから言えてることだし、こんなこと言うと綺麗にまとめすぎかもしんないけど、やっぱりLUNA SEAは「吹き荒れる嵐の中」にいるバンドなんだよね。結局嵐の渦中から発信するのがLUNA SEAというか。すべてに実直で全力であるが故。

 

だから、RYUICHIのMC一つ一つを聞いていても、「進化した時代を作っていける」とか言ってて、LUNA SEAはほんとLUNA SEAだなあと思わされたというか。現実からの逃避とも地に足つかない言葉とも違う、しっかり地に足つけたLUNA SEAとしての時代を超える姿勢がもう根っから出来てる。

 

あと、メインモニターなくて「予算やべえのか…」とは多分みんな思ったけど、逆に剥き出しのライヴバンドになってたというか。

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この感じ。

思えば11年前に「金のための復活じゃないということを思い知らせてやる」と言って史上初(というかコロナ以前までで唯一)の東京ドーム無料ライヴをやったのを知っているからこそ、度重なるツアー延期や会場完成までしてのRELOAD2days延期の重さがひしひしと伝わるというか。落とせるだけ金落とさんと…。

 

 

で、こっからRYUICHIのSLAVEみたいな話になるんですけども。

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いやー公演が延期になるにつれ「絶対再開したらRYUフルアクセルで暴れ倒すじゃん…」と構えてはいたけども。初日の報告で「RYU叫びすぎててちょっとヤバかった」と聞いていたので「ええ…2日目大丈夫か…?」と余計な心配をしてしまったけれど、それでも十分に歌ってのけれるのがRYUICHI。「フロントの神が立ってるだけだが?」ってなってたな。声の出し方変えながら最後まで普通に歌ってのけたので、いやマジで逆にどうなってんだよこの人ってなったよね。ともあれRYUICHIはブレーキが壊れてるからこそRYUICHIだから。

MCのトーンも往年より落ち着いて貫禄づいてるんだけど、節々で若い王子様時代の声色がフラッシュバックしてピクッとなったり。いやPHILIAの超シャウトなんかデビュー当時のアップデート版すぎて死んだふりできなくなってしまったが。本調子じゃなくてあのシャウトは鬼や。あなたのボーカルは本当に宇宙の財産です。

 

 

そう言えば途中のMCで「ウチもいろんなところで楽曲使っていただいてるけど、逆に自分たちの曲から作ってもらうってのもやってみたいね。アニメとか、全曲MV?」って話してたな(誰かがRusty NailのアニメMV思い出すので駄目って言ってて吹いた)。

そうか……

上の説明今更するとまあ真矢のコロナ感染・RELOAD延期で吐き出すように唐突に書いたやつだったんだけど。まあでも多分みんな何しか脳内イメージストーリー持ってるよね。

 

 

オーラスの『so tender...』のRYUICHIの歌声、語彙力がなくて不躾だが本当「天使じゃん…」ってなった。可愛いとか儚いとかそういうことじゃなくて、なんか、荒地に射す光みたいな歌声だった。優しさというよりもしなやかな強さで、大地の皹をふわっと埋めていくような、そんなアニメみたいなイメージ。この日一番「これ聴けてよかった…」ってなったな。最後の追加パートも圧巻。本当大好きこの曲。

 

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『Make a vow』も良かったなー、気高さと優しさとブルーライトの綺麗さが色々ミックスされてるようで。

『SHINE』、心なしテンポが早くて爽快な感じがしたけど、本当に早かったのかライヴ体感でそう感じてたのか。多分体感じゃないかな。色々言われがちだけど地はへヴィで弾みのある曲なんですよ、SHINEは。

『Hold You Down』は1曲目じゃない、前半部のラスト手前という位置でも映えるんだなあとか。

 

最後定番のWISHと閉幕SEのMOTHERピアノバージョンはね……この日ほど冴え渡る日があったろうか……いやWISHが冴え渡らなかったLUNA SEAのライヴなんてないやろ、ないわ。銀テープもシンガロンもなくてもWISHの感慨はひとしお、そしてMOTHERが本当に祈りのニュアンスで……。SUGI様も言ってたように、RYUICHIの癌との闘病や真矢のコロナ感染もあって、その上に今のLUNA SEAが燦然と立っているんだよね。

 

ピアノMOTHERをバックに、最後の最後で泣き崩れた真矢、真矢と一緒にハケるJ、珍しくハケる前にステージ中を走り回ってたRYUICHI、まとめるように最後のMCを唱えたINORAN、そして、やっぱり最後の一人になるまで礼を下ろしていたSUGIZO

 

 

 

最後の最後に言わんでも分かること書いちゃうけど、

やっぱりLUNA SEAって、この5人とそこに集う人達の生きざまなんだよな。


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一夜明けて今日はCAPACITY∞のドキュメンタリーフィルム見直したりしてました。本当に、最幸の一夜でした。