↑の最後に載っけたやつ
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『生』
実際に伊豆大島に在ったものからのイメージ。珍しく章分けみたいな書き方をしていますね。大体その場所についてって感じ。
1. CHRONO CROSS ~時の傷痕~ / CHRONO CROSS(光田康典)
言わずと知れているはずの時の傷痕。
スクウェア系サントラの最高盤といえば1にクロノクロス、2にサガフロ2、3にFF8か6です(多分満足度でならFF8が2番なんだけどそのまま流していられる統一感も含めたら)。つくづく当時のスクウェアコンポーサーは天才しかいなかった。そういえばゲームのリマスター積んだままだな……。
この曲をはじめクロノクロス楽曲が問題なくハマっているという時点でそりゃ私は伊豆諸島に惹かれるわけである。海辺に行くと聴きたくなりますねー。まさに大自然と神が宿る土地という感じ。
当然大好きな曲なんだけど、この最初から最後まで「慟哭」みたいなメロディセンスを聴くたびに「絶対心にメンヘラを飼ってないと生み出せない名曲なんだよな」とか思ってる。
2. ガルドーブ ホーム / CHRONO CROSS
港町の雰囲気から。プレステ初代〜2の音源って当時はリアリスティックだと思ってたけど今聴くと結構独特の淡白さがありますよね(傷痕は生演奏のはずだけど)。
3. IN SILENCE / LUNA SEA
LUNA SEA - 「IN SILENCE」MV - YouTube
海辺からはこの曲を。もっと海らしい曲がもう一曲あってもよかったかなとも思うけど、まあ海中を潜ったりとかはしてないしな。
前回もちらっと書いたけど、この曲はなんというか、海を覗く時の届かなさとかどうにもならなさとか、だからってネガティヴになるんじゃなくてむしろその逆の衝動にかられるような。そんな感じ。
あと伊豆の城ヶ崎海岸辺りに行った時も海が銀色に見えてビビっておもむろにこの曲を聴き始めた。
4. 夢の岸辺に アナザー・ワールド / CHRONO CROSS
5. 失われた欠片 / CHRONO CROSS
どちらも大島の森のイメージから(元々はどちらも森のBGMでもないが)。夜に出向いたわけではないけれど夜っぽい雰囲気ですね。
6. 月の砂漠 / BUCK-TICK
ヲーオーオーオオーー ヲーオーオーオオーオー
遥か遥か遠く 名も亡き孤独の王は
駱駝の背に揺られ 蜃気楼追いかけてゆく
俺は一粒の砂。ちなみに裏砂漠のちょっと南側にある駐車スペース辺りの名称は「月と砂漠ライン」というらしい。
7. RAIN / LUNA SEA
これを聴きに伊豆大島に来た(?)。タイトルのわりに渇いた雰囲気なことでおなじみ。
単純に好きっていうよりも、この曲辺りが自分の好きな音楽性の一つの原点になっているような感触があるので、そういう面でずっと聴き続ける曲なんだろうなと思う。心の名曲。
8. Gravity on the Edge of the World
↑これ。 リング0のラルクfinaleアレンジを取り上げたので、「は? LUNA SEAにはアナザヘヴンのgravityのやつがあるんだが?」とこちらも出したとかなんとか。いや実際、あの火山石が立ち並ぶ広大な荒野にこの曲は驚くほど合っている。
所謂「ポップミュージックをそのままインストゥルメンタルアレンジにしてみました」な感じではなく、Symphonic Luna Seaのようにうっすら原曲が分かる程度まで解体・再構築されている。そこにSUGIZOがクリーンな哭きのギターで、RYUICHIが冒頭の黙示録voiceとオペラのようなコーラス等で参加している。RYUICHI、やはり神の存在感。
9. アゲハ / Tourbillon
活動再開記念。これを聴きながら三原山に向かっていたら再始動の報が流れてきたということで。そもそも何でビヨン聴きながら歩いてたかと言ったらやっぱり荘厳な大自然と立ちあうに相応しいBGMと思ってチョイスしていたからであり。
RAIN → gravity → アゲハの並び、狙ったわけではなかったけど時系列順っぽくなってますね……。INORAN色が強い。
10. Spell-ver.1 0 / minus(-)
フジマキ曰く「割とどっぷりしたUKロックの線を狙った」「泣きのバラード」とのこと。しかし下世話なドラマティックさとかではなく内側から何か感情が昇っていくような感覚が、まさに三原火山にぴったりだったかなと。ぴったりすぎてマジで怖かったのは次の曲。
11. ツバメ / minus(-)
お陰様でトラウマソングみすらあるが……。こうして曲順を組み立ててみるとマジでしょっぱなからラスダンに入ってしまった感がありますね……。
しかし選曲、LSB原理主義者か?(まあ、そうかも)
12. I Want You By My Side / 揺らぎ
I Want You By My Side - YouTube
そんなLSB原理主義みたいなリストに割って入ってくる揺らぎというバンド。毎回この曲ばっか上げてる気がするけど、好きというか馴染むんです。音像が私の “目の前の世界” そのものみたいな感触で。
えせ章立てには「人々」と書かれてある。勿論言えるほど人と交流したわけでも何でもないのですが、島の歴史だったり、ここで生まれ育った人の感覚とかを自分なりにイメージしてみて、かな。
他の選曲としてリリィ・シュシュとかも引っ張り出してみたけど「いや、あれはやっぱり都市に近い人の為の音楽だな」とか思ったり。LSBといえばソフバの『EARTH BORN』も候補にはあったけどやっぱり都市の匂いがしたり(BUCK-TICKが星野曲ばかりになったのもそういうところからか)。
13. MOTHER / LUNA SEA
LUNA SEA - 「MOTHER」MV - YouTube
『火山ガスは、植物を枯らしてしまいます。けれども……ひとつぶの種が溶岩のすきまから芽を出し、それが土を作って草原になり、草原に木が生えて成長し、やがて森を作ります。
植物が再生していく数百年間の物語を歩きながら体験してください。』
古代レリーフは語る。
西洋っぽくないかとも思ったが、それは別としてやはり最後に統括してもらうにはこういう曲だろうと。あー、超個人的なこの曲へのイメージなんですが、「草も生えぬ雪原の大地に生まれた一輪の花」みたいな絵が頭の中にありました。まさに三原山の荒野に相応しく。
あと、行っている時にまたでかい地震があったので。アルバム『MOTHER』は震災復興とも少し縁のある作品だったよな、とも。
阪神・淡路大震災が起こった1995年に行われたLUNA SEA「MOTHER OF LOVE MOTHER OF HATE」ツアー神戸公演は中止になりましたが、1996年、2010年の神戸でのライブではラストにLOVELESSが演奏されました。#阪神・淡路大震災から26年 #LUNASEA pic.twitter.com/M5iTHtMthn
— LUNATIC_PHOTO (@LUNATIC_PHOTO) 2021年1月17日
『霊』
まあ神様の話とか、貞子的なモチーフとか、そういう感じ。曲は更にイツメンだ。
1. finale (Orchestra arrange version) / リング0~バースデイ~ オリジナル・サウンドトラック
2. 序 / 睡蓮
15. Finale By L'Arc en Ciel - Ring 0 Original Motion Picture Soundtrack - YouTube
他のラルクの曲も一応考えたけどやっぱり基本的に洋風っぽい感じがしたのでメインテーマ的にこのトラックだけに。しかしこの頃の仲間由紀恵、永遠に美人すぎる。リング0という00年代の名和製ホラーロマンス。
睡蓮の『序』は……この手の短いイントロダクションを結構大事に聴いちゃう、くらいしか (笑)。
3. 調和 oto 〜Reflection〜 / KOKIA
ベッタベタだなあ〜とは思いつつ、バンド系の曲だけで固めるのも如何なものかという気持ちがあったのと。ここで登場してこそこの曲の面目躍如だろうってのと。
4. 左手 / 睡蓮
5. すきま / 睡蓮
井戸に映る湖 底 の月 ま ぜ ても ま ぜて も
そういえば『左手』はyukihiroが叩いてんだからラルク要素回収だろ。
『すきま』はよりエレクトロなリズムが前面に出ている曲なので、サイコホラー感も一味足せていいかなと。実際歌の部分抜いたらそういう作品のBGMとかにも使えそうな。
6. てふてふ / Plastic Tree
鬱蒼な森の道でこれを聴いていてピッタリだったなーと。『インク』の中でも妙に体感再生数が多いので、純粋にお気に入りの曲なんだと思う。夜の幽な情緒。
こちらのリストは普段より若干短いプレイリストになったので、この辺に『水葬。』あたりを足してもよかったかなあとか思ったり。
7. サヨナラワルツ / THE MORTAL
ザ・ゴシックバンドのアルバムラスト曲。ゴシックらしさを保ちつつもこの流れで聴くとあまり海外感がない。例えばリング世界をイメージに映すとして、この曲は誰の視点の歌なのだろう。
8. 柘榴 / 睡蓮
9. 浸透して / 睡蓮
“山場” へと向かっていくように。『浸透して』、ヘルシングに使われたとかだけど結局観てないな……。
睡蓮は「和」な世界観か?と言われたら、まあここで猛威を振るってるんだからそうでしょなんだけど、この『浸透して』なんかを聴くとやっぱり「本当にそうか?」とも思ってしまいますね。土着感のある無国籍っぽさというか。
10. この話の続きを聞きたいか / minus(-)
表紙のない古本を枕にして その香りで
私の姿を物語にするから
話の続きを聞きたいか
聞きたいか
いつだって置いてあるミウ。
救済とか浄化とかというより、霊や神との対話とか、調律、共生(死霊だが)とか。そんなニュアンスかな、人間側からの。
全然関係ないけど聴き始めの頃は『蜉蝣』よりこっちの方がxxxHOLiCっぽいだろ、とか思っていた記憶。あの人は羽ばたく。
12. Hide and Seek #4 / Plastic Tree
Hide and Seek #4 - Plastic Tree (Rebuild) - YouTube
大トリを任されたPlastic Tree。実際バッチシでしょう。ただただ霊魂達が其処に在るかのよかのように。
めちゃくちゃ今思いついたんですけど、「枯れることのない樹」が伊豆大島のラストというのもなんとなく詩的でいいんじゃないですか。