2022.5.15 バンナムフェス2nd Days2現地参加総括 〜オタクフェスにおけるLUNA SEAは外タレだった〜


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貴教がメイクスしたレボリューションみたいなフェスだった。

 

いや先に「行って良かったよ」って言わないと。

この手のオタクのライヴに行くの初めてだったのもあるし、大本命LUNA SEAについても色々思うところあったので。

 

 

 

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先4月末、バンナムフェスにSUGIZOINORANが出演するらしいとの報が遅れて流れてくる。それから当日にかけて2人やLUNA SEA側からの告知はほぼなし(だったと思う)。

嫌な予感はしたけど、それでもLUNA SEAの名前かつSUGIZOINORANの出番だし、あの西川と共演する確信もあったし、良くも悪くも超レアなやつが見れるのではと察したので自分も行く決意に。

 


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当日現地、アウェー感はおろかそもそも販売パンフにもLUNA SEAや2人の名前がない。マジで日程間違えたのかと思った。物販に2人のソロ作品があったので安心した。INORANの最新アルバム買った。

 

その後、フェスの終盤に突然登場し、原曲同期で『THE BEYOND』の一曲だけを披露。他出演者が最低3曲は披露してMCタイムもふんだんに盛り込んでいる中、一曲だけやって突風のように去っていった。

 

 

 

──ここからは完全に私の邪推だが、多分メンバーの療養が決定した時点で一度完全に出演を断っていたんじゃないかと思う。LUNA SEAの信条として「バンドメンバー不在だけどバンド・テイクそのままやります」は本来やらないだろう。以前某フェスにRYU・SUGI・INOの3人で出た際にはそれ用のアレンジver.を披露してたなあ、そのフェスの趣旨に合わせたというのもあったろうけど。しかし今回はあれやこれやな事情で無理矢理にでも原曲を披露することになったと。

というか、スペシャルゲストと称してのこのLUNA SEAサイドの告知のなさと パンフから消えてるスーパー余所余所しさはもう正直一悶着あったなという気しかしない。

結果として、言ってしまえば今日の2人は「音楽特番で一曲だけやりに来た外タレみたいな空気」(爆笑)。

 

だがしかし、2人の出演の後にはあの西川貴教が控えていたのだ。しかも西川の後ろでドラムを叩いておられるのは「LUNA SEA実弟」とも言えるオレンジ髪のあの男。「ここで終わるわけないだろう……」という確信と切望があった。そしてそれは、最後の最後に大爆発する。

 

 

 

 


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以下、フェス全体を追っての感想


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トップバッターにシャニマス。シャニの現地も今回が初となった。いや殆どの組が初か。

信頼の『OH MY GOD』。山根さんうっまい。2階席でもバキバキ踊ってるのが見える。

ストレイ。ストレイなのでしっかり音聴こうと集中したら回りが一斉にクラップはじめた。よく聴こえなかった。

シャニではイルミネのパートが最も自分の気持ちが集中していたと思う。近藤玲奈さんの存在も大きいだろうけど。イルミネが一番曲調として涙腺を狙ってるのかなってこの日やっと気づいた。

ユニットパートのラストはアンティーカ。トリ。新5人体制。この流れだとラスボス感あったかな。

『Dye the sky.』はパイロの使い方が謎だった。

 

ルカ(川口さん)の扱いに思うところないわけはない。

 

この辺からもう既にまわりの客が声出しはじめてて、ええ……ってなった。進行MCも「どよめいてましたね」「後ろの席がひゃーwって」とか言って拾ったり。そんな感じなのか……

 

 

 

テイルズ枠で感覚ピエロ出演。やはり生バンドは良い。音も鳴りも勿論だが、やっぱり一つ一つの音に人格があり奏者の姿があるというのが心地いい。最後のSideMとの生バンセッションは、どちらのフリークでもないけど「やっぱフェスはこういうのがないとな!」ってなった。

虹ヶ咲学園。いきなり音響が良くなった。音作りはラブライブが全体的に優秀だと思った。最初の2曲カッコよかったな。

『VOY@GER』初めて聴いたけどカッコよかった(履修意思のなさ)。いや確かなんかのライヴの帰りに発表してて全然そのチャンネルの時じゃなかったんよあれ……

DEEN。ここまででぶっちぎりに音がいい。ドームに音が響く響く。

 

 

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Aqours

 

もちろん初見だけど、一番「純粋攻撃力でねじ伏せてやる」みたいな意気込みを感じるチームだった。感想を追ってみてもそんな感じ。

アイマス側はよくも悪くもホームグラウンド・主催側って感じを受けるステージ群だったが、Aqoursのステージは完全に「アウェーチームが牙剥き出しでMVP奪いにいくためにやるやつ」。ハングリー。いやそりゃ支持されるわと思ったよ。

と言うと「アイマスラブライブの対立みたいなの止めてください!」と言われそうだが、だが一方でフェスって本来そういうもんじゃないの、とも。自分こそが爪痕を残すという。ともかく全部持ってく気満々だったのはそうとしか言いようがなかったろうし、その皮膚感をスルーしちゃう方が失礼だとも私は思う。

 

後で色々見てみたら結構フェス出演記録の多いチームだそうなので、純粋に現場経験故なのだろう。絶対に他所に行けば「萌えアニメの連中が何しに来たんだ」みたいな目で見られてきただろうし。文字通り戦ってきた場数があるのではないか。

トークタイムでの「セトリは自分達で考えました」「でしょうね (笑)。大人が介在してない感じのセトリだった」というくだりも象徴的。それ系のチームでは間違いなく一番輝いてた。Aqours、何から触れたらいいんすか?

 

 

この辺から客もどんどん普通に声出してる人らが増えてきた。野郎の雄叫びなんて気持ちの良いものではない。

 

 


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いくつかの演目を終えて、大トリは西川貴教

上手いのは言うまでもなく、曲もトークもそらオタクの場でもアガるわという熱さ。いや言い方に語弊があるかもしんないけど広くに届かせる業というのはセンスとパワーの賜物ですよ。

淳士(ex.SIAM SHADE)のドラムはTMRのエレクトロな楽曲にハマるように叩いていて(『羽虫のように』とかでのアニイみたいな)、打ち込みや同期で流す組と生バンド組の分離が目立った本フェスの総締めを司るかのよう。タイトながら強靭さのあるリズムがこちらにまで届いてくる。

 

西川ちゃん達流石だね。でもまだ帰らないでくれ……もう一つ、もう一つ今日やることがあるだろう……

そんな思いで聴いていた演奏を終え、2回目のMCタイム。

西川「あまり喋らないで次に行きたいんですけれども、(機材が)トラブってます」

到来を確信した。

 

 

 

 

 

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機材トラブルで出番を確信させるギタープレイヤー達がいるらしい。途中参加は大変なんだよ!

最後の最後にやってくれた。これを見にきたと言っても過言ではない。『THE BEYOND』では献身的に同期と調律していたギタリスト達がここぞとばかりに動く動く。ていうか最後にメインディッシュに添うようにステージに出てんのやっぱり外タレのノリだろ!

というわけで、爆発するSUGIZOINORAN、そして西川達を目にし最後の最後に大満足して私は帰ったのでした。

 

 

 

 

 

 

行く前は「LUNA SEAの名前出ちゃってんだけど、これ行くかあ……?」と懐疑的だったけど、終わってみると、というか傍から見返すと「お前が行くためみたいなフェスだろ」な内容だった気もする。まあこうでもならないと結局アイマスのライヴ行かなかっただろっつう。

ともあれいろんな意味で「この手のコンテンツの輪にこいつらをぶつけるとこうなります」の究極的な実践を示してしまったようなフェスだった。

 

そもそも何でそんなフェスになったんだ? というところも含めて自分なりに総括すると、

内輪から地盤を固めるように進んできたであろうコンテンツアイマスら)と

外野と戦ってきた匂いのするコンテンツAqours)と

外野の極致みたいなSUGIZO&INORANが混在していて、

その全部を西川貴教が見事にまとめ上げちゃったみたいな内容だった。ひたすらに西川が凄い。「Takanori Makes Revolution」は伊達ではなかった。

その全てが今後どういう方向に進んでいくのかは、それはこれからの話。

 

 

そう言えば初アイマスライヴだったわけだが担当の活躍で泣いたりは結局しなかった。いやLUNA SEAという生涯の担当の存在に振り回されたのか。結局私にはオタクの素養なんてなかったのだ。

飽きっぽくて薄情なこんな私が、本当に十数年一度足りとも離れていないのはもうLUNA SEABUCK-TICKだけなんだなあと最近とに思う。

 

 

 

あと最後にやっぱり

LUNA SEAは5人揃ってはじめてLUNA SEAなので関係者各位そこのところよろしくお願いします。