“俺の歌合戦はこれや” と叫びバクチクを投げつける2021

 

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2021年のフェイバリットな音楽まとめ。

色々あった気がするけど実りの年だった。つって別にニッチな選曲もしてないけどね。普通にいいやつら、最高なものです。

 

とにかくシューゲイザーのおかげかな。ラウドとか、ヘヴィネスとか、インダストリアルとかV系とかは一応聴いても「あ、はい」となることが多かったんだけど、シューゲイザーだと拾っちゃうっていう。なんか、そんな好きだったんだお前……みたいな(笑)。

 

そのまま出すのも淡白なので、折角だし年末らしく2組に分かれてもらおうか。こんな感じ。

 



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大体いつもの面子が黒組で、新しく出会った辺りが白組。グリムや揺らぎはもう3,4年くらい聴いてるけども、そこは今を担う方々なので。まあ、結局ここからは普通に紹介していくんだけどね。

関係ないけどここに名前を寄せてるものは全部音源購入してます。サブスクは音がショボいと思うんだよね、多分。アートワークやクレジットが軽視されるじゃんというのもある。

 

 

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World's End Girlfriend、前々から気にはかけてたけど手を出すのが遅れ遅れ。やっぱりもっと早くに聴くべきだったな。


world's end girlfriend - Les Enfants du Paradis (MUSIC VIDEO) from"SEVEN IDIOTS" - YouTube

 

比較的ポップな曲であるこちらから。ポップ……「残酷なほどズレまくりで進行していくポップ」「それの福音混じりなシアトリカル」って感じの曲だ。

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「Les Enfants Du Paradis」、後から曲名の意味を調べたら『天国の子供達』=『劇場で最後方・最上階の天井に近い観客席。安い席から野次ばっか飛ばしてくる客層の暗喩』『また同名の、舞台人たちを題材にしたフランス映画』らしい。にちかのイメージテーマから始まんのかよ。

 

 

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いつ見てもほれぼれするアートワーク。アイドルグループ「ヤなことそっとミュート」。


morning - YouTube

 

2016年ヤナミュー発足は確実に2015年ルナフェスの衝撃も受けて始まってるはず。ずっと言ってるな。だって音がそういうことだし、そもそもゼアゼアと同じプロデュース陣だとかだし。

 

そういえば今年はリリイ・シュシュに出会った年というのも大きいんだけど、あの行き場のない空気とか、セミの死骸を見ている感覚みたいなのを00年代感込みで現したのがこの曲だったかなーという。指折りお気に入り曲。


ヤなことそっとミュート - Stain【MV】 - YouTube

 

 

RAY、名曲『レジグナチオン』


RAY - レジグナチオン/Resignation(Official Audio) - YouTube

 

君の全てがそこにある だけど全ては夢に消える

 

 

グリムや羊文学がちゃんと売れてると思うと捨てたもんじゃないよなってなるよね。


羊文学「マヨイガ」official audio - YouTube

テレビで「街で訊いた、今年ヒットすると思うもの」とかいうリストの一番下に「羊文学」って出ててマジ?ってなったのがもう一年前か。

 

 

実は十代の頃ELTのアルバムを大体持ってて、少し前にたまたま流れてきたのをきっかけに聴き返してた。その内に、「ガキの頃はもっと純粋にポップス聴いてたよなー」「で、じゃあ今はもうELT聴けないかというともちろん全然そんなことなくて、むしろ時代が変わったからこそ彼女らの独自性がよく分かる気がするし。良いものは良いし」「ポップスって、結局何なんだ?」ってなってきて、まあとにかくちゃんとヒットチャートに耳を通そうという気が沸いてきたんですね。

 

そんなことも思いながら、Vaundy


踊り子 / Vaundy:MUSIC VIDEO - YouTube

上で考えてたようなことも含めて『ポップス』という文脈で紹介していいものかとも思うけど。他の曲も結構好きだと思う。

 

 

そして、ソロでCocteau Twinsのカバーとかやってると知って聴いてみたCHEMISTRY堂珍嘉邦のソロワーク。


堂珍嘉邦 - It's a new day [Music Video] - YouTube

こう、「音楽は上手い下手じゃない」と言うのは簡単だがやっぱり歌が上手いといいな (笑) 。逆に技術云々じゃなくて、曲が求めるビジョンにボーカルが相応してるどころか堂々君臨してる感じというか。逆に技術論一般じゃないよね。

 

 

YUI feel my soul (NATURAL Ver.)

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feel my soul (NATURAL Ver.)

feel my soul (NATURAL Ver.)

さらっと書くには感情とか思い入れとかが大きくて纏めきれないんだけど、まあ、デビュー前後から知ってるっつーか、同郷のお姉さんだしね。

このアルバムは決して懐メロ再販売モノではなくFLOWER FLOWERら彼女の現在の活動の上にあるもの。つーかむしろソロ時代への「落とし前」かと。

原曲はこう、「自分の趣向とは多分離れてるけど、泣きたくなるくらい震える曲」だったんだけど、良くも悪くも「まんま私の好きそうなやつ」に再構築されたなと (笑)。だからこそ最初からそういう曲だったのかもしれない、この曲は。

彼女にしても、私と音楽はそのミュージシャンの人物史だったのかな。

 

 

 

えー、今年の顔。


only shallow - YouTube

私が2月頃にリリイ・シュシュを見たあたりから全部繋がってたんじゃないかなという気もしてくる。

SUGIZOや正リーダーはじめ数多のミュージシャンたちが襟を正したように言葉を寄せる様はまさに「王者」。今井さんなら何喋ったんだろうなー。

 

 

はい。


BUCK-TICK UTA SUB ESPAÑOL (1995-2002-2021) - YouTube

先日の公演の後だとアイコノにした方がよかったかなとも思ったけど、まあ、この一年聴いたもの、音源化された方の強みです。

 

 

HYDE


HYDE-ON MY OWN - YouTube

当人がROENTGEN Ⅱモードなんだからそちらから選ぶべきかなとも思ったけど、まあ地でやりたいことは変わりないんじゃないかなとも思ったので単純にカッコいいこっちを。

00年代頃の彼のソロは「シンプルに良いけどシンプルすぎないか」と感じるところもあったけど、時を経て今もなおこういう曲を回していけてるところを見ると基礎の大切さみたいなものを思わされたり。「とりあえずストレートなロックチューン聴きたいならHYDEかけときゃ間違いない」みたいなとこあるし。

 

 

AKIRA NAKAYAMA


AKIRA NAKAYAMA /「fragility」LIVE MV - YouTube

まさかそこまでデジタル極振りなアルバムでくるとは思わなんだよね。これ2ndはまたガラッと変わるパターンなんじゃないかとも思うが、どうなるんでしょ。逹瑯のやつも気になったり。

 

 

で、こちらも「今年の顔」って印象のTHE SPELLBOUND。いや私の観測範囲じゃみんな聴いてたからね。多分年間チャート1位なんでしょう。


FLOWER - YouTube

ノベンバの最新2枚がなかったら完全に「こっちの方がいい」って言ってたかも……いやそれは時代の前提が崩れるような話か。

Petitのあの布陣に入ってきたのがノベンバのメンバーなの、色々と象徴的だ。

 

 

AA=より
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YOW-ROW曰く「世界初のインダストリアルオペラ」。まあ上げた曲は比較的いつものAA=ってカンジのだけど。インダストリアル系はたまに漁ってはハマったりハマらなかったりなんだけど、AA=はずっと聴き続けてる。ポップだから?なんかカラフルだから? カラフルなインダストリアルはそりゃ最高だ。

 

 

 

ゲーム音楽から2曲

まず白組(笑) は『BLUE REFLECTION 帝』からラストダンジョン曲『ワールドエンド』

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【BLUE REFLECTION TIE OST】WORLD END ワールドエンド - YouTube

サンプリングをふんだんに使ったアンビエント。優しくも妖しいピアノ旋律。いくつものメロディが繰り返されるミニマルチック。組曲のような構成。これぞブルリフ。本作の集大成とも言えそうな楽曲。ラストダンジョン曲で本気を出さないRPGは駄目だ!(笑)。

これも白組っつっても前作サントラ4,5年前から持ってるし……前作、再販前にたまたま覗いたらめっちゃプレミアついててウケたな。

 

白組のリストを聴いてみたらこの曲がフェードアウトしていってからの「何聴いてんの?」「リリイ・シュシュ……」→ Parannoulという流れが偶然の産物だけどパーフェクト。

 

 

対して黒組(失笑) は、かのFINAL FANTASY ピクセルリマスターから、生オケ導入で転生した『ファイナルファンタジーⅤ メインテーマ』

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【FINAL FANTASY V】FF5ピクセルリマスター~メインテーマ - YouTube

 

ド名曲すぎる。いつぞやの公式人気投票で2位票に入れたなー(1位票もFF5曲だったな)。

原曲は爽やかさと切なさがニュートラルに均衡しているような印象だけど、こっちは生オーケストラでダイナミック。「心の歌」から「ミュージカル」くらい変わったと思う。元が繊細なバランスで出来てる曲なので、ピアノ演奏とかでもかなり印象変わるんだよね。

 

『Roaming Sheep』も入れたかったんだけど流石に古のFF曲で枠とらんでもええやろと思い割愛。でもやっぱり置いとこう。


Roaming Sheep “彷徨えし者たちよ” from FINAL FANTASY III 『Legend of the Eternal Wind ( 悠久の風伝説 ) 』 - YouTube

「俺の好きなFF」って感じ。FF1~3やってた時はほんと熱にやられてるみたいなテンションだったな。オリンピック……まああれはいいか。

 

 

 

既にお馴染みParannoul


파란노을(Parannoul) - 흰천장(White Ceiling) - YouTube

 

そういえば誰かが「シューゲイザーには涼しいものと暑いものがあって、それは出身国で大まかに区分される」みたいなことを言ってて。その前半と言ってることが近いのかもしれないけど、自分は『洗い流すような放流のシューゲイザー』と『閉塞感を思わせる窒息のシューゲイザー』があると思ってて。Lovelessはおおよそ前者、ノベンバは大体後者。Parannoulも後者。

リリイ・シュシュのことやあれの現代的意義を漁っていくうちになるほどねーとか思いながら、Parannoulはあの映画に何を見たんだろうなと思う。俺と大体一緒かな。夏に転がるセミを見ているみたいな感覚。

 

 

The Florist


Wide Eyes - YouTube

洋楽だと思って買ったら邦楽だったやつ。いやもっと特筆なのはソフバやメリゴのフォロワーだったことか。DNAは繋がってるものだというか。

イイ音スタイリッシュ。

 

 

そしてなんか買ったまま放置してたらササブチヒロシ(ex.Plastic Tree)が作ったバンドだと知って慌てて聴いたTokyo Shoegazer


Tokyo Shoegazer - Fragments - YouTube

Morrieさんとも一緒にやってるとか。色々有名どころのサポートやってるのはチラチラ知ってたけど。何者なんだブッチ。プラとの合流は難しいのかな……

 

 

synker


stum as noia / synker [official MV] - YouTube

白組の中でもかなり純粋に「自分が好きなやつ」って感じの曲。言われてみるとCoccoぽさもあるような。かなり期待してる、つもり。

 

 

揺らぎ──もう出会って3年くらいになるってマジ?


I Want You By My Side - YouTube

今年出したフルアルバムより。美しく鬱蒼と胸に訴えてくるよう。新しいリミックスアルバムが出るんだって。

 

 

 


world's end girlfriend / Girl / from "LAST WALTZ" - YouTube

なんだかダークな曲の少ない2セットになったこのラインナップ。そういう曲で固まる時は固まるかもしれないけど、今年は固まらない年でした。まあその辺はBUCK-TICKライヴ記で。

めちゃくちゃ好き。

 

 

 


Plastic Tree - イロゴト - YouTube

プラのライヴに現地初参戦したんだよな。あのライヴのメインディッシュはサーカスや空中ブランコだったと思うけど、まあその2曲は別に2021年じゃなくても最高なので(笑)。上の原曲とはまるで別物のようになっていたイロゴトで。まさに轟音の宙に浮かぶかのようだった。

シューゲイザー名盤投票、見学気分で自分からは入れなかったけどやっぱりHide and Seek Rebuildは是が非でも推しときゃよかったかな、とか。

 

 

 

GLAY

……当然聴く機会は何度も何度もあるバンド。20万人EXPOは一つ二つくらい上の世代だが、当たり前のようにベスト盤聴いて育つので全部懐メロだ。

今どうなの?って言われれば、そりゃあんだけでかいライヴやりまくってその後活動が途絶えることなく不動のメンバーで継続して今に至るという時点で、経験値オバケでしょ、多分。

「ポップすぎてV系らしくない」と言われることもしばしばだが、言うてWinter, againやMissing YouはそこらのV系に書けんのかというくらい耽美・情景的でかつ独自の “臭い” に昇華している。Winter, againが全然売れてなかったらはたして「ポップス」として消化されてただろうか。どうだろう。

しかしやっぱりGLAYの音楽はポップなのだ。はっきりテーマを届けてくるという意味で。

 


GLAY / BEAUTIFUL DREAMER - YouTube

鮮やかなギターもそうだけど、ラスサビの熱さなんか特に。「V系しか作らなそうな曲」だし、「V系でも他所ではやれない曲」だとも思える。“この頃頂点を極めてたGLAY” という曲背景も含めて、GLAYにしか出てこないGLAYらしいベストナンバーというか。「走れ!」とか「よこせ!」とかじゃなくて「その為に何が出来るだろう?」なのがめっちゃGLAYだよね。

そんなことを思いながらGLAYを聴き直してた、ポップとロックとヴィジュアル系音楽ゲームの狭間。

 

 

so tender…

so tender…

最初は現最新曲のMake a vowにしようかと思ったが、映像見てたらやっぱこっちで、となった。

ライヴでの追加ラストパート。この曲をオーラスに、コロナ禍を足掛け2年で──真矢のコロナ感染やRYUICHIの要手術状態をももって──回りきったツアー。ツアーだった、という結語も馴染まないくらい色々あった気がする。LUNA SEAはいい歳しても嵐の中で暴れていた。

3月のさいたまで聴いた時、RYUの声のしなやかな強さに改めて惚れた曲だったな。

 

 

 


ユリイカ (ABRACADABRA THE DAY IN QUESTION 2020) - YouTube

最後にユリイカ流しときゃいいと思ってんのか。思ってるわ。

コロナ禍に真正面から返したオマジナイのキラーチューン、ロックへの衝動。HURRY UP MODEやFLY HIGHから始まったBUCK-TICKのまさに正統進化型みたいなメランコリックでパワフルなデジタルビート。

hideやBUCK-TICKで始まった私の音楽趣向に、「どこまで高みにいっても核はポップ」ということを自嘲ではなく自負として思う。相手に絶対に聴かせる、聴き手を貫くものとしての「ポップ」さ。それは「尖」。俺の答えはこれや(タイトル回収)。

 

 

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BUCK-TICKの『ONE LIFE, ONE DEATH』がシューゲイザーアルバムと言えるのかはさておき、自分がシューゲイザーというものに求めるものは大体あのアルバムみたいなものなんじゃないかとも思ったり。現し世と、思慕と、漂い。寄り添うような、クソうるさいギターノイズ。

 

 

そんなこんな。

2021年大かたづけ終わり。PEACE。

 

 

 

2022年、minus(-)を畳んだフジマキが動くのか?