我・思・君・思ステージでは?
リアタイは逃したんだけどギリギリアーカイブで。いやーめちゃくちゃ良かった。と同時にこれ現地で聴きたかったなーでした。
もう最初の『眠れる森』の時点でこれは圧巻だ……ってなってた。55人のPlastic Treeによる美しくも広大な音の流れと血肉のようなバンドサウンド、そしてスクリーンの映像美。
デビュー頃からU.K.とかガレージ、メタリック方面の文脈から触れられがちなプラ。それがオーケストラライヴってどうなるんだ? と期待不安抱えつつだったけど流石。いや流石です。
『蒼い鳥』や『ガーベラ』で「この辺の曲をオーケストラアレンジに持ち込んでくるのか!」ってなったり(シンフォニックガーベラは世界名作劇場的な匂いがした)、『メルト』にロック+オーケストラでもジャンル単位で足りてないほどの濃厚な世界観を見たり。『幻燈機械』なんか「これはもう音の共存じゃなくて合成物なんだ」ってなったり。『バリア』とかあまりにも予想外すぎたわ。
『アンドロメタモルフォーゼ』、竜太朗さんのセルフレビューでたしか「いつまでも続くような、だから今でも完成してないような感覚の曲」みたいに述べられてて、なるほど確かにそういう手触りの曲だよなとか思ってたのですが、この公演のバージョンで自分的にはいよいよな完成されたものが見えた感覚でした。シンフォニーは偉大だなあ。
で、最終盤の『雨ニ唄エバ』ですね。公式がTwitterに上げてたのからなら貼ってもいいかな。
元はといえば有名なミュージカルを題名の元ネタにした『雨ニ唄エバ』。それがシンフォニーアレンジされる感慨。原曲はけっこう重々しい曲でも内省・自閉感はそのままにミュージカルチック。
絵面も音もこれぞPlastic Treeの世界という感じでした。
セトリはこちら
結構ブッチ時代の曲が多かったですね。シンフォニーウケが良さそうなのはワーナー期やインク以後なはずだろうから結構攻めて選んだんだろうなあとか。でもプラネタリウムのオーケストラはやっぱり聴きたいなあ。インク以後なら影絵とか……あバンギャルどとかどうなるんだろw 想像しただけでも大変そう(笑) あ、puppet talkとかも面白そうだな(貪欲)
あとは、アキラ氏上品な渋いギター奏者っぽくて格好良かったなとか。後れ馳せながら正リーダー誕生日おめでとうございますとか。音と人数が多いだけドラムは大変だろうなあとか、それでもブレずにシックかつパワフルなドラムを聴かせてくれるケンケン氏流石。
最後の曲は『スピカ』。「ふたつある星を ひとつの名前で呼ぶって たしか君から聞いたな」という歌い出しからなる綺麗なバラード。「55人のPlastic Tree」に相応しいフレーズ。本当に最高のライヴでした。
「僕らの音楽を好きになってくれて本当にありがとう」のお言葉、いえいえと謙遜するところでしょうが昨年珍しく熱が入ったように音源を集めた身からすると中々に感慨深い。そんなことも振り返りつつ、「こちらこそありがとうございます」なんですよね。
音源販売、即買いますのでAct1共々本当お願いしております。
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