2020.9.21 BUCK-TICK『ABRACADABRA』!

 

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文句なしに最高。もう配信ライヴ直後からそんな色々書けないよ…

 

 

アルバム!ABRACADABRA!

タイトル普通に今井さんのセンスだろうなぁ~って思ってたら櫻井さん発とは驚きよね。「ユーモアの使い方を心得てる」ってこういうことを言うんだろうな。

 

アルバムの個人的な第一感想としては「多色彩で上品なインダストリアルっぽいの」って感じでした。

これは前々から言ってることではあるんですけど、色んな楽曲ジャンルがある中で、例えば「メタル」とかは演奏を指す場合が多いけど「インダストリアル」って本来 “音” の分野じゃないですか。だからミニストリーやNIN的な楽曲性でなくとももっと広い形態があり得るはずだってずっと思ってるんですよね。BUCK-TICKは、昔からそういうところもあったし今作は特に幅広い曲調でインダストリアルみたいな音鳴ってんなーって。

 

あとアルバム全体はカラフルでニュートラルなイメージなんだけど、URAHARA-JUKUやVillainを顕著に結構櫻井さんが吠えてるの、Mona Lisaの空気を彷彿とさせるなーとか。Villainのあのノリはもう絶対他の何処にもないやろ。

 

星野曲今回いつにも増して冴え渡ってる感じしません? 凍えるの時点で「ほら凄いのきたぞぉ…」ってなってたし。或アナ以後の路線のシアトリカルさに星野節がとても馴染んでるとも思うし、そう考えると今回ガラッと空気変わったもののやはり前3作の血が濃く継がれてるよなーって思いますね。

 

獣たちの夜のYOW-ROW ver.! 聴く前は「単純によりへヴィになってたらいいな」くらいに思ってたんすけど、それだけじゃなく音の方向性というかカラーリング自体が増えてちょっとオサレにもなってるのが実にBUCK-TICK~って感じ。例えばSCHAFTだったらこういうアレンジにはしてないよなって。いや更にカッコよくかつ妖しくなったわ。

 

ユリイカはもう問答無用で好きです。こういうエナジー飛ばすことしか考えてないなみたいな曲結構好きなんです。まあそれでいてガツガツし過ぎず美しいんだけど。

アルバム名より先にこの歌詞の「アーブーラッカーダーブーラッ!」が出来てたっていうの何かいいよね。勢い重視にちょっとユーモアも乗せて中身は疫病退散のお呪い。それがアルバム総体のタイトルにもなったという。

 

忘却、例えば或アナの時はアルバムラストに対して「いや形而上めっちゃいい曲なんだけど、これで終わりは喪失感すごいわ……」ってなっちゃって、そういう櫻井さんの趣味みたいな(笑) ラストはちょっと苦手なんですけど、忘却ラストは重たい雲路が「先」まで続いてるような「救い」を感じていいなあと思うんですよね。

 

1日目はそんな感じです。あとは舞夢マイム相変わらず遊びの精神を忘れない方々だなあ~とか、うん。

 

 

LIVE ON THE NET、

無観客なのに最後の最後に独壇場持ってきたの強い意志とかが込められてた気がするよ。曲自身のテーマも合わせて。いつもは無題で会場冷やして帰るのにな。

タイトル的にLiving on the Netやるかなーとは思ってたけどあの曲のアコースティックver.とか予想つかんわ。

 

 

フィルムツアーは当然行くんですけど、ライヴ、あんまり櫻井さんに「本当に見てくれてるんでしょうか…」とか言わせたくないし行きたいよなあ。