2019.12.29 BUCK-TICK『THE DAY IN QUESTION 2019』 in 代々木


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行ってきましたー。最高の最幸でした。

 

もうそのままベスト盤にしてしまえそうなハイテンションで大盤振る舞いなセトリ。古くはTABOOの曲から来年の新曲まで様々な時代の楽曲を網羅してきて、だからこそ一曲一曲の演奏に「ああ、今現在のこのバンドが最高なんだなあ」と実感するライヴでした。

 

序盤の『唄』と『獣たちの夜』、間奏あたりで金属をガンガン打ち鳴らすような裏打ち入ってましたね。ロクスソルスでは聴こえなかったと思うのでニューウェポンなのでしょうか。獣たちの間奏明け歌メロに今井さんがギターソロから繋げてコーラスのように被せてきてて、うあーどんどんカッコよくなっとる!ともなり。

 

聞いた話だと代々木体育館の会場で音を整えるのは結構大変らしくて、それをこうも音を壊さずにやりきるのは本当にすごいとか。体内が揺さぶられるようなリズムを発するユータさんとアニイ(※筆者はアニイが敬称だと思っています)にはライヴに来る度に感謝でいっぱいになります。

ロクスソルスがBUCK-TICKのエンターテイメント面極振りだったとするなら、今回のDIQはバンド自身の実力の塊というか、ストレートな「「「強い!!!」」」でした。

 

あと、改めてもなんなんだけどやっぱりBUCK-TICKってゴスバンドなんだなあと再確認したというか。

開幕夢魔は言うまでもないんだけどw、唄も獣たちも羽虫もドリーも絶界も改めてゴス的な香りを感じながら。『Snow white』のモノクロのディープな世界は心地良さみたいなのすらあったし。信頼と実績の『無題』〆くるし。アンコ2であの星野さん作名曲『ドレス』だし。

ゴスって書いたのは僕の勝手なニュアンスも込めてるんですけど、「闇」とか「ダーク」とか言ったらなんか邪で排他的でマイナスじゃないといけないみたいに聞こえちゃわないです? それだけではない、何というか ”幽霊が立っている普遍性“ とも言えるような、「在っていいんだ」「誰がいてもどんな曲が流れてもいいんだよ」っていうような闇より深い器のようなものに浸かってる気になる。それはBUCK-TICKのライヴに行く度に感じることだけど。個人的刹那的な闇というよりも真っ暗な大陸。「みんな一人ね」という僕達の共通項。世界は闇で満ちて云々。

 

中盤には懐かしのTABOO収録曲『SILENT NIGHT』。TABOOの音源ではまだまだ初期ーって感じのテイクですけれど、今回会場で聴いたそれは熟しきった歌声と世界観。そのしっとりした空気。

そしてそこからの軽妙なティンパニが鳴りだしての『Alice in Wonder Underground』♪  この2曲の流れがすごい気持ちよくて、その対比はまるで儚い祈りと奇妙な夢への招待、見上げていた少年から魔界へと招く案内人へ。とても良い物語でした。

 

これから発売される新曲『堕天使』はやはりライヴ映えしそうだけどグラムっぽくてややクレバーな感じ?のナンバー。とか書いたらなんか『HURRY UP MODE』浮かんできたけど。あーでもここでHURRY UP MODEの名前が出てくるのもまた面白いというか。いや「どこがじゃい!」って言われたらアレなんだけどw(メロディが似てるとかではないし)

 

 

久々の『独壇場Beauty』も嬉しかったな。ずっと定番だったけど2年ぶりくらい? このアッパーな追悼曲転じて生命への応援歌、”2010年代のBUCK-TICKソングで一番好きなのは?“ って聞かれたら結局これですってくらい大好きなんですよ。「死ぬほど楽しめ踊れ」のフレーズのままに。

そして『FLAME』と『LOVE ME』。本当BUCK-TICKでも指で数えるくらい大好きな曲なので、聴けたことが本当に嬉しかったな。どちらも本編とオーラスの締めという。ずっとライヴで聴きたかった2曲だったので、あとは『ANGELIC CONVERSATION』も行った時にお願いしたいですね(傲慢です、強欲です、ちゃんと行きます)。

 



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来年のBUCK-TICKは『堕天使』に『PARADE Ⅲ』、FT限定ライヴツアーから始まり、夏にはニューアルバム、秋にはホールツアーで年末にはDIQ武道館と。

多幸に次ぐ多幸ですが、メンバーの方々には櫻井さんの先日ラストMCをそのままお返しするようですが是非とも「ご自愛ください」です。来年も受けとれるまま楽しんでいきたいです。